22歳頃の心境を表現しました。





や   柔らかな頬に手を添え

     瞳を見つめる

     そらさない君の目が

     僕には痛い





ゆ   この次は浴衣着て

     お祭りに来ましょうね

     そんな可愛いこと言った君

     もう叶うはずもない





よ   寄せては返す波のように

     君の思い出

     消えてくれない

     波に終わりがないように





ら   蘭の花展見に行ったけど

    僕は花より

    そのあとのこと

    頭で段取り考えている





り   リスが横切る

    森の公園の小道

    誰も通らない

    木々の間に僕たちだけ





る   留守なのか  

    電話をかけても出てくれない

    公衆電話で話そうと

    自宅を出たのに虚しさ残る