22歳の頃の創作、または若干、手を加えてます。



は  晴着のあなたを

    見せびらかしに

    僕はマキシのコート着て

    一月三日の小雪降る銀座



ひ  日暮れ時

    遠い港で鳴く霧笛

    恋人たちの心を揺らす  

    星がちりばめられていく



ふ  二人連れ

   今日も過ぎゆく数知れず

   一生の縁となり

   結ばれるのはどれほどだろうか



へ  ヘリンボーンのスーツの僕と

    ワインレッドのベルベットの君

    寄り添いながら

    向かうところはダンスパーティ



ほ  星が降る山下公園岸壁で

    水面を見つめる僕たちは

    心に星をちりばめて

    愛しさに抱きあう