22歳頃の創作に少しだけ手をいれました。



な   夕暮れの並木の舗道

     腕組み歩く行き先は

     絵画館前広場

     恋人たちが集まってくる



に   西陣織の針山に

     一本二本と待ち針を

     戻す手つきは

    もう妻の雰囲気



ぬ   濡れた舗道を二人して

    相合傘で歩いてく

    雨も楽しい表参道

    肩が濡れても



ね  ねんねこの子守歌

    二人で歌う夢敗れ

    寂しく流れる

    ”サルビアの花”



の  野菊の如き君なりき

    野菊の墓をお参りに

    江戸川すべる

    矢切の渡し