ウルコの商売は、
自分の心を切売りすることだった。
稼いだお金のほとんどを大好きなトルオに貢ぎ、
自分は貧しい暮らしに甘んじていた。
ウルコは、トルオに心を向けて欲しかった。
切売りして減っていく心を元に戻して欲しかった。
けれど、トルオは、しごく当たり前のように金を受け取るだけで、
ウルコの心を満たすことなど眼中にない。
それでも、ウルコはトルオを思い募っている。
タスケは、ウルコが好きだった。
ウルコを思うタスケは、トルオが憎くてたまらない。
タスケは、トルオを徹底的に痛めつけ、ウルコから引き離そうとした。
トルオは、タスケには敵わない。
代わりに、ウルコを罵り、痛めつけた。
お前のせいで、俺はこんなひどい目にあった・・
トルオは、ウルコにつらく当り散らして責めた。
ウルコは、それでもトルオから離れられない。
小さくしぼんでいくばかりの心なのに復活の見込みはない。
タスケはウルコから疎んじられ、
傷ついて去っていった。
ウルコの心がからっぽになったら、
トルオもきっと去っていく。
---以上、転載終わり---
ウルコは、傷つき、結局はトルオに捨てられてしまう。
ウルコは、自分にも愛想を尽かし、何もかもが空っぽになってしまった。
とうとう、ウルコのシリーズは終わりにしなければなりません。
ここまで、読んでくれた方たちへ。
ウルコは、この15年間、交通事故に遭いっぱなしのような状態だったわけです。
でも、ウルコの本来の性格、よく御存じですよね・・・。
そんな交通事故に遭わなかったら、ウルコの現実は違っていたはず・・・。
ウルコは、今は最低です、どん底状態です。
でも、どん底よりも下はない・・・。
近日中に、「ウルコ復活のシリーズ」を始める予定ですので、よろしくお願い申し上げます。