あれから、幕張に行くまで、毎日軽い運動と、
暑さ負けしないように、筋トレもした。
実は、行けなくてもいいから、リハビリはして、
家族と旅行でも行けるようには成りたいと、
5月ころから、少しずつ、ヨガや、ウォーキングをしていた。
そのせいか、筋肉量が増えだした。(体重は変わらなかったが)
「よし、行ける。」段々、自信が着いてきた。
幕張には、前日に乗り込んだ。
羽田に着いた時には、もう彼は日本に到着していたと、あとから知った。
凄い雷が落ち、到着してから、機内に少し待たされた。
その時「ああ、彼が来たんだ。」まだ情報もないのにそう感じた。
ホテルにつき、幕張メッセにすぐ近くまで、言ってみたが、何も聞こえない。
リハーサルはまだのようだ。
明日は、会える。今日はゆっくり休んでおこう。
当日、朝9時に入り口に並んだ。もう、すでに行列が。
そこで、あるブログのサイトで知り合った、うな友と会えた。
初めて会ったのに、まるでずっと前からの知り合いのように話がはずんだ。
会場は、広く、お店も、人も、とにかくチャン・グンソク一色だった。
もうすでに、胸が高鳴った。
「もうすぐ、本当に会える。」
ソロライブの時間になった。
席は、Aブロック-75。中央から少し右、前から11,2列め。
隣の方と挨拶を交わした。
「はじめてで、こんないい席なの?」と驚いていた。
だが、初めてだから、全く解らない。
「そうなのか、ラッキーなんだ。」それで、やっと実感した。
肉眼で、ボールペンくらいに、はっきりと全身が見える席だった。
幸い、私は、視力が1.5。流れる汗まではっきりと見えた。
この世の物とは、思えないほど・・・・・綺麗だった。
肌も、髪も、腕の筋肉も。
舞台に仕掛けた、炎が熱かった。
すべて、輝いていた。
別世界にいるような、気分だった。
歓声が凄くて、それにもちょっとびっくりした。
音楽が流れると、CDでしか聞いたことのない
生の彼の声を聞いた。
なんて、いい声だ。
もう、陶酔しきっていた。
ドラムや、ギターのサウンドが、骨まで響いた。
心臓まで、ビートが届いた。
「やっぱり、来てよかった。」
心底、そう思った。ペンライトを降って、みんなとリズムにのった。
大きな、クラッカーが弾け、金銀のテープが舞った。
一本だけ、拾った。なんて、ラッキーなんだと喜んだ。
だが、気がつくと、ひらひらと、ハートが舞い降りた。
私の手にすっと、落ちてきた。
その瞬間、涙がながれた。
「我を忘れる。」
それが、ぴったりの言葉だ。