昨年の夏ぐらいからシューベルト「冬の旅」を声楽レッスンで習い始めている。現在1番「おやすみ」から始め9番「鬼火」ぐらいまでを練習中。そんな中、ソロ発表会にて1番「おやすみ」、4番「凍結」、5番「菩提樹」の3曲を歌う事にした。おやすみは冬の旅を雰囲気を出すためということで、抜粋で。

 

発表会に向けて練習を始めると、いままでいかに荒い歌い方をしていたかがわかる。凍結は高音・低音の組み合わせが多発。さらに白玉でかなり高音を伸ばさせられたりした。そこでかなり無理をしたあとに、菩提樹の中間部の低音を歌うとむせこんでしまうことが発生。最初は風邪をひいていたせいだと思っていたのだが、歌い方の悩みを先生に相談。

 

そこで、歌い方を一から見直すことに。何度かレッスンで習うことで、自分の中で喉が痛くならず、かつ響きがさらによくなる歌い方を身につけることができた。

 

1.顎をあけて口を下に開かない

 白玉が続く曲だと首がいたくなる

 あけないで母音が話せるぐらい。

 

2.眉間をあげる

 頭蓋骨を開くイメージ

 顎をあけないかわりに空間をつくる

 

3.口をとがらせる

 口をとがらせ前に空間を作ることで響かせる

 思った以上に口をとがらせる。自分的にはタコの口をイメージするぐらい。

 

この3点を意識することで、高音も楽にでるよになったし、響きもよくなった。今回の発表会はこれが最大の成果。試演会では楽譜を見すぎて感情が伝わってこないと妻に指摘を受けたのだが、そこはこれからの課題。ただ、冬の旅はたしかに暗譜すべきだった。

 

試演会が1週間前だったので、1週間は歌詞だけのカンペにして、少しでも感情を込めて本番は歌うようにした。普段間違えないようなところだが、ピアノとややずれる事故が発生。ピアニストとはひやっとしましたね、と感想を話していたが、客席から聴いているとそれほど傷でもなかったらしい。

 

さて、次回のアンサンブル発表会はさまよえるオランダ人のオランダ人とゼンタの二重唱を予定。こちらも楽しみである。