時空のゆがみで青い星の雲間を抜けて
とある男性の意識の片隅に入った
この星には性というものがあり
その個体の特徴から
男性と女性というものがある
この男性は
「自分は女性に好かれることはない」
ということに確信をもっていた
もし、そのようなことがあれば
「100%疑うべし」
と思っていた
そんな男にも彼女が出来たのだが
当然別れの日が来た
男は生まれて初めて
自分ではどうにもならない
不安定な感情にまみれて
遠くに住む友人に電話をした
その友人は言った
「そんな時はテレクラだよ」
時は平成
まだインターネットもPCも
一般的には普及してなかった
マッチングアプリなどない時代の
出逢いはテレクラやダイヤルQ2
などのツーショットダイヤルというのが
主流だったのだ
友人の体験談を聞いて
彼は試してみた・・・
女性が喜ぶような趣味を持たない彼は
何を話したらいいのか戸惑っていたが
自己対話には長けていたので
そんな話をすると多くの女性とも
会話が成り立った
この話はあくまでもフィクションです