浮気調査、企業のトラブル調査で日々全国を飛び回っている探偵、「後藤啓佑のトラブル対策相談所～探偵の視点～」ブログにお越しいただきありがとうございます！！
最近、転職などのキャリアの相談を受けることが多いです。
中でも30代近辺の方からの相談が多いのですが、
一番多い悩みは「このままでいいのか」問題。
内容としては、10年以上今の会社でキャリアを積み上げてきており、仕事もある程度満足している。
人間関係が悪いわけでも、給料が低いわけでもない。
しかし、「このままでいいのか」と思ってしまう。
10年後を想像すると、今と同じ仕事をしているのは何か違和感がある――
「これって、どうすればいいんでしょうか？転職するべきでしょうか？」
こんな質問が飛んできます。
僕が思うに、この悩みの根本に仕事内容は関係がないので、
転職を勧めることにはなりません。
では、なにが「このままでいいのか」と思わせるのか。
それはおそらく、自分の中に花が開きつつある「自己実現」の欲求です。
マズローの心理学理論である「自己実現理論」によると、
人間には5段階の欲求があると言われています。
下から順番に、「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」
「承認の欲求」そして「自己実現の欲求」です。
これを鑑みると、入社したてのころの欲求は「安全の欲求」、
少し慣れてくると「社会的欲求」が見え始め、それを超えることができたら、
仕事における「承認の欲求」が前面に出てきます。
そして、さらにその「周囲からの承認」、つまり、人間関係も滞りなく、
仕事もある程度認められ、それが給料にもある程度反映されている、上記の相談者の状況となるわけです。
１つ階層が下の「社会的欲求」のフェーズにいる人たちからすると、
承認されるまで登ることができたんだから充分じゃないかと思われますが、
「承認の欲求」をある程度満たされたフェーズにいる人は、次の欲を求めるものなのです。
要するに相談者の方は、人間の最終欲求である
「自己実現の欲求」のフェーズにいるのです。
相談に来る皆さんは、決して自分が目立ちたいというタイプではなく、
「誰かを支えるのが好き、向いている」とおっしゃるタイプです。
なので「自己実現」と言うと、「そんなことは思っていない」と感じる方が多いようですが、
人前に出ることが自己実現なわけではありません。
自分のやりたいことにチャレンジできるというフェーズにいるので、
言い換えれば「チャレンジするかしないか」を選ぶところに立っている状態なのです。
そして、その未知のことに「チャレンジすること」が怖いので、
やりたいことに蓋をして悩んでしまう。
この蓋を取ってあげれば、あとはやるだけ。
中に見えた「やりたいこと」の実現に、一歩踏み出すだけです。
「このままでいいのでしょうか」という質問に、
毎回僕が出す結論は「このままではもったいない。」
自己実現の欲求が出るところまで来たことを喜ぶべきで、
そこからは無限の可能性に向かって心のままに走るだけ。
こんな話をすると、相談者の方のテンションが段々とあがっていくのがわかります。
自己実現を求めることができるのは、もしかしたら人生の幸せの指標の１つなのかもしれません。