浮気調査、企業のトラブル調査で日々全国を飛び回っている探偵、「後藤啓佑のトラブル対策相談所~探偵の視点~」ブログにお越しいただきありがとうございます!!
刑事ドラマでよく見る光景に「事件に名前をつける」というものがありますよね。
○○殺人事件、○○誘拐事件など、場所や特徴が事件名に入ることが多いです。
しかし、探偵の案件にはそのように案件に名前をつけることはありません。
付けるとすれば、佐藤さん浮気案件、下北沢浮気案件、とかでしょうか。
そう、内容が浮気や企業の背任行為が多いので、特徴を掴んで名前をつけることが難しいのです。
そしてなにより、大抵2~3人に案件を担当するので、わざわざ案件に名前をつける必要がない(笑)
ですが、そんな探偵業でも、案件に名前をつけた経験はあります。
その中で僕が一番、「いい名前をつけることができたな」と思ったのが、この案件です。
「幸せの黄色いトラック」
これは、浮気調査の依頼が減り、世の中の会社もお金を使わない方向に走っていた時期です。
なかなか売り上げも落ちてきてしまったなというタイミングで舞い込んできた調査が、
「ライバル会社の不正を暴いてほしい」というものでした。
産廃業者からの依頼で、どうやらライバル会社が不法投棄をしてお金を稼いでいるというものです。
通常、収集した廃棄物を廃棄する時にはお金がかかります。
しかし、その会社は違法に山の中に捨ててしまうことで、その廃棄費用を浮かせていたのです。
そんなことされれば、同業他社は価格で勝てるはずがありません。
そのような状況で、弊社に依頼が来たのでした。
当時では珍しい、2週間毎日尾行してほしいという大口案件です。
そして、その違法業者が乗っていたトラックには、黄色いマークがついていたのです。
ただのデザインですが、僕からすれば、
売り上げが落ち込んでいる時に2週間毎日調査ができるというのはかなりの救いです。
そんなこちら側の理由を含めて、その案件を「幸せの黄色いトラック」と名付けたのです。
結果的には、数回ですがきちんと違法シーンを撮影することができました。
しっかりと目標が達成され、しっかりと売上があがり、お互いにとっていい結果に。
あの厳しい時期に幸せの黄色いトラック案件が無ければ、僕の会社はここまでやってこれたかわかりません。
あの黄色いトラックが運んでいたのは廃棄物でしたが、僕にとっては幸せでした(笑)