思えば去年の今頃は、
ドラマ『昼顔』が超話題作になっていました。
世の人妻達が、
不倫している人は自分に重ね合わせたり、
そうでない人も『もし自分にこんな出逢いがあったら…』と想像したり、
それはとても刺激的なドラマだったのだと思います。
斉藤工人気もこのドラマで大爆発でした。
私的にはこの時の役より、
最近の『医師たちの恋愛事情』の守田先生役の方が、
ずっと魅力的に感じましたし、断然好きだったんですが、
世間的には『昼顔』の方がずっとウケたようです。
視聴率にハッキリとそれが現れていました。
それは何故か。
ずばり『禁断』という魔力だったのだろうと思います。
独身の医師同士の恋愛より、
既婚者同士の恋愛の方が俄然そそられる…といったところでしょうか。
そういうシチュエーションの中だったからこそ、
あの優柔不断な既婚者高校教師が、
真っ直ぐな若い独身医師よりもセクシーで魅力的に映ったんでしょうね。
実際に現実の世界でも『禁断の関係』ほど燃えるのは事実でしょう。
言い替えれば、『禁断だから燃える』のです。
不倫カップルが(沢山の人を傷付け苦しめた末に)その恋を成就し、
かりに結婚に至ったとしても…
不倫時代のような燃える二人のままではおそらく居られない
そして…大半は男性側が、また別の女性との『禁断の関係』を始める。
結局のところ、『禁断』は結果的には大きなマイナスを連れてくるのが現実です。
…それでも人は『禁断の魔力』に弱い。
『禁断』というだけで、ヤケに相手が魅力的に見えてしまう。
しかしながら、
その『禁断』の後の目も当てられないような悲惨な結末をあまりにも多く見続けている私達探偵は、
どうも自分のプライベートは守りに入りがちになります。
無茶をする気には到底なれません。
先々のことを必ず考えてしまう。
『禁断』を貫いたその先に待っているものは…
殆どが…
『破滅』
だからです。
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