東海地方最大の繁華街である愛知県名古屋市中区の錦三地区
錦三地区で、道路脇のパーキングメーターを無くして、空いた駐車スペースを有効利用する検討を地元商店街が始めました
広告看板を置いて、利用料収入を街づくりに生かすアイデアが浮上しているそうです。管理者の愛知県警は、利用の少ないパーキングメーターを撤去する方針で、横行する駐車違反対策としても期待がかかっている様です。
パーキングメーターは、道路の一部を白線で囲ったスペースに駐車して、専用の機械に３００円を投入すると１時間だけ駐車できる仕組みです。愛知県警によりますと、錦三地区には１５７基が設置されているとの事です。このうち１日の利用回数が２回以下のメーターは半数近くを占めている様です。
利用は午前８時～午後８時に限定され、時間外はすべて駐車違反です
ですが、錦三地区では深夜、パーキングメーターの駐車スペースに車がびっしりと並ぶのが実情です。タクシーなども増える時間帯で、駐車の為の出入りによって渋滞をひどくさせています。
地元関係者によりますと、夜間、勝手に三角コーンを置いてスペースを確保する悪質な例も
愛知県警は取り締まりを続けていますが、１台を摘発している間に他の車が「逃走」するなど、いたちごっこになっているそうです。地元関係者は「連絡を取り合って摘発を免れている。錦三の駐車違反は組織犯罪化している」と指摘する。
こうした状況から、住民らでつくる錦三商店街協同組合はパーキングメーターの廃止を検討
空いたスペースをそのままにしておくと違法駐車が増える為、料金を取って広告看板を置く事などを考えているそうです。愛知県警も、道路を管理する名古屋市などと協議し、昼間も利用されていないパーキングメーターから撤去する方針です。
組合は今後、まちづくりやデザインを学ぶ愛知県内の大学の学生からアイデアを募るなどして、空きスペース活用の検討を本格化させる方針です。
理事長は「広告看板の設置などで収入が確保できれば、継続的に地域で課題を解決する仕組みができる」と話されています。
パーキングメーターの駐車スペース。午後８時以降は駐車違反ですが、車がびっしりと並んでいます
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