東北道加須インターを降りてスグの物流団地内にある「ワク井ミュージアム」へやってきたのだ!

 

前から一度行ってみたいな…とは思ってて、わざわざ森高千里さんの川口でのコンサートのチケット取ってそれに合わせて行くという計画しました~
結論から言うと、来てよかった!
今まで見たミュージアムの中でも最もクルマ愛溢れるミュージアムでないかい?!

クルマは前の道路に路駐(みんなそうしてはる)。
「ワク井ミュージアム」は、ロールス・ロイスベントレーというイギリスを代表するクラシックカーを集めた個人のミュージアム。

今日は軽井沢でイベントがあるらしく、ひとりお留守番の方がいて、その方が車両のことやら歴史やら、このミュージアムのオーナーでもある涌井さんのことまでいろいろと教えてくれました。
なんと!その方、以前はドライバーとして水島までよく来ていたということで「粒江のパーキングが…」とか「平食(平田食事センター)が潰れて…」とか「ブルーラインがタダになって…」などと、岡山のはなしで盛り上がってしまった。
まさかダ埼玉で粒江のパーキングのはなしするとはッ…です。

 

建物の外にも数台の車両が置かれてましたが、その内の三台は整備などで入庫してた車両ということで、撮影は可ですが、ネット等には掲載しないでくださいとのことでした。

その三台のうちの一台は「ラリーニッポン」に出場してたの見たことある車両で、フロントのとこにデッカイスーパーチャージャーが付いてた。

 

このワゴンに改造されたロールス・ロイスは販売車両。

 

 

改造に●百万円…あれ?!フロントウィンドウに掲示してあるプライスカードの値段じゃ足らないような…。
ワゴンにしたのはこれ以外には国内に1台…もしかしたら2台あるかもだそうです。
昔、神戸でロール・スロイスの霊柩車なら見たことあるけどなあ。

 

 

ここからはミュージアム内の展示車両です。

ロールス・ロイス ファンタムⅡ コンチネンタル

 

 

モーリス エイト 4ドア サルーン

 

こちらも販売車両で、フロントウインドウに小さく値札がついてました。

 

 

ロールス・ロイス ファンタムⅥ

 

「このタイプのやつ、広島のホテルのエントランスにいるのよく見ます」って言うたら、広島にも有名なコレクターの方がいて、確かその方もミュージアムやってるんじゃないか…ですって。

これですね!今度行ってみよ。

 

 

ベントレー Rタイプ コンチネンタル

 

 

ベントレー 3リッター

 

この車両は、1921年にベントレーが初めて正式発売したモデルの生産初年度に製作された一台で、現存するベントレーの中では世界では5番目に古く、オリジナルボディでは最も古いベントレーと言われているそうです。

 

以前、どこかでチラッと聞いてはいたんですが、この時代の4気筒モデルは、ペダル配置が右からブレーキ、アクセル、クラッチの順だそうです。

 

 

白洲次郎 ベントレー 3リッター Speed Model

 

 

ケンブリッジ大学クレア・カレッジに留学していた次郎には、年数千万円もの仕送りがあり、当時、貴族の子弟でもなかなか持つことができなかったスポーツカーを2台(ブガッティとベントレー)持っていたそうです!
このクルマで次郎親友のロビン(7代目ストラフォード伯爵)とヨーロッパ大陸旅行をしています。

 

次郎は、24歳も年上の吉田茂と親交を深め、戦後、吉田の参謀として GHQ との折衝にあたり、日本国憲法の成立にも深く関わることになります。

 

 

吉田茂 ロールス・ロイス 25/30Hp sports saloon

 

 

ロールス・ロイス シルバーゴースト

 

 

ロールス・ロイス シルバーゴースト

 

 

ロールス・ロイス シルバーゴースト

 

三台のシルバーゴースト、シルバーの車両の前オーナーはインドのマハラジャですって。

基本的にこの時代の自動車メーカーというのは、エンジンの載ったシャシーを作り、ボディはいわゆる~ひとつの~コーチビルダーが顧客の要望に応じワンオフで製作していたそうで、イギリスには当時200社ものコーチビルダーがあったそうです。

また、三台目の車両はアメリカでボディが製作された車両だそうです。

 

 

ロールス・ロイス 20HP

 

へー!ロールス・ロイスのグリル、横桟のものもあったんですね!

上の3台のシルバーゴーストはメッシュグリルやし…。

 

ちなみに~!その横桟の上につくロールス・ロイスのエンブレム。

この車両は赤色ですね。

「ロールス・ロイス」は、チャールズ・スチュアート・ロールズと、サー・フレデリック・ヘンリー・ロイスによって創業されましたが、ロイスさんの方は昭和の初期頃までご存命だったそうで、ロイスさんが生きてた時代に製造された車両は赤色でしたが、ロイスさんが亡くなくなった際、喪に服すという意味でここが黒色になったそうです。

 

 

ロールス・ロイス ファンタムⅢ

 

この車両のスピリット・オブ・エクスタシー、よく見ると片膝をついてるんです。

 

これは一説にはオーナーに敬意を表してと言われているそうですが、真相は不明。

ちなみに~!吉田茂のロールス・ロイススピリット・オブ・エクスタシーも片膝ついてます。

 

 

ロールス・ロイス 40/50Hp ファンタムⅡ コンチネンタル

 

めちゃんこデカイ!です。

 

なんと!エンジン掛けてくれました!(動画で撮ればよかった…)

 

エンジンはすこぶる快調!で、先週は交通安全のイベントに参加、月末には横浜のイベントに参加されるそうです。

で、その時に教えてくれたんですが、スピリット・オブ・エクスタシー、実はラジエターキャップで、縦桟のあの巨大なグリルはエンジン温によって自動で開閉!して温度を調節するそーです!当時から。

 

おぉ!こんなとこにシートが隠されてた!

 

 

ミュージアムの奥には白洲次郎に関する資料館もありましたよ。