夜の部はしごきの会
過去の挑戦者は…
小米、春蝶、小染、三枝、枝鶴、朝丸、文珍、八方、べかこ、きん枝、雀々、南天、銀瓶、りょうば
という錚々たる面々!
後にその方の十八番のネタになったというネタが生まれてきました。
そしてこの度、15人目の挑戦者となったのは桂二葉ちゃん

▼夜の部 演目
「 味噌豆丁稚 」桂二葉
「 蛸芝居 」桂吉弥
「 幽霊の辻 」桂二葉
「 寄合酒 」桂米二
  中入り
「 らくだ 」桂二葉



しごきの会が始まった今の心境は…えーかげんにしてほしいなあ~
でも…やるからには、しごけるもんならしごいてみろ!(という気ぃで)
会場の皆さん、よかったら骨を拾って帰ってください(笑)

今日は三席目に「 らくだ 」という50分くらいかかるネタする二葉ちゃん
50分はどお考えても50分。
「 つる 」を5回分と思ったら、まあ…(笑)

二葉ちゃんのネタおろし、例えるなら山の上から自転車で降りてくる感じ?!
というわけで、舞台袖では戸谷さんが台本持って待機してくれてます(笑)

まずは「 味噌豆丁稚 」
きいてて、ん?!?!と思ったら…
あっ…間違えましたわ…(笑)

続いてしごき役の吉弥は、師匠の吉兆が得意にしていたという「 蛸芝居 」
京都の散髪屋で丸刈りにしようとした際、散髪屋のおっちゃんが「…なんかあったん?!」(笑)

お日さんとお月さんと雷さんの小噺、土曜にラジオ一緒にやってる桑原征平というおじさんにしたら…
S平「オレがもっと面白したる!」
と言うんで、S平バージョンも。
結果、会場がビミョーな雰囲気に…
どーしても"朝勃ち"を入れたかったS平(笑)

ペリパリポリパリ…ペリパリポリパリ… ← 鯛のウロコ取ってます
自分の番組や配信の宣伝を織り交ぜて、やってる本人がイチバン楽しそー!
中入りの時のトークで、「こんな楽な、めちゃくちゃ楽しかった」て言うてました。

二葉ちゃんの二席目は「 幽霊の辻 」
…するとかしないとか…ま、前かたの話じゃけどな(笑)


ぐーっと引き込まれるオモシロイ噺ですね~
この噺は、落語作家の小佐田定雄さんがまだ会社員だった頃に、枝雀さんのために書き下ろしたものだそうですよ!
そして小佐田さんはこれをきっかけに落語作家としてのキャリアをスタートさせたそうです。

続いて、ずーっと冷や冷やして、自分がしごかれてるような気持ちの米二師匠「 寄合酒 」
二葉も成長しましたねえ~自分で(間違いに)気付きよったからねえ~(笑)

名古屋の「大須演芸場」に、松鶴師匠と一緒に行った際、毎晩ずっと一緒にお酒飲んだ。
離れたとこで飲んでた松鶴師匠が呼ぶのでそばに行くと…
松鶴「米二君、米朝な…落語…ヘタ!」(笑)

ペリパリポリパリ…ペリパリポリパリ… ← 鯛のウロコ取ってます
米二師匠はこんなことするから言うて、タコに芝居はさせません!(笑)

~中入り舞台袖トーク~
二葉ちゃんがNHKの大賞を受賞したことで、初めて英語でインタビュー受けた米二師匠
今日のネタ、三つとも米二師匠のレパートリーにないやつ。
米二「まさか「 らくだ 」やるとは思わなんだけどね」

二葉ちゃんは、稽古は覚えるまでがたいへんやったけど、覚えたんやらせたら面白かった!
米二師匠らしくない、アフロヘアの女の子を弟子にとったのは、東日本大震災の二日前…。
これが震災の後やったら断ってたと思うそうです。

若手の頃は米二師匠主催の落語会で食べてた吉弥
吉弥のことをざっと言うと…

米二「まあまあよおやってる」(笑)

三席目、大トリは「 らくだ 」
出囃子は内海英華さんかんかんのう♪
すごいねえ二葉ちゃん「 らくだ 」よかったわあ~
二人が酔っ払ってからが特によかった!
いつか高座でききたいです。


「 らくだ 」は50歳くらいになったらやろかな~と思ってたが、50歳まで生きてるかどうかわからんからやったんやて。
今回、「 らくだ 」の稽古つけてもろた人は内緒?!
本人も小さな兆しを見いだしたみたいです。

ここで"気の使える男"吉弥と、師匠の米二が登場!
米二「今日の出来やったら(稽古つけてくれたん誰か)言うてもええんちゃう?!」(←おっ!)
二葉「アカンアカンアカン!師匠…あきませんて~」(笑)
稽古つけたんは、桂文之助さんだそうです!
二葉「ねえ、もうホントにぶんぶんが…丁寧にね」(笑)

師匠からひと言「もう好きなようにやり」

最後は二葉ちゃんの音頭で大阪締め!
打ちまーっしょっ(パンパン)もひとつせっ(パンパン)祝うて三度(パパン パン)