会場の「国立文楽劇場」
「国立文楽劇場」、初めて入りました~
昭和30年12月に旗揚げした、上方落語で現存する最古の落語会「上方落語をきく会」は、今回で通算121回目の開催!
ワタクシが会場に足を運んだのはなんと!3年ぶりであります。
一昨年と去年はラジオで楽しみました。
▼昼の部 演目
「 宿屋町 」桂二豆
「 あの人どこ行くの? 」桂三実
「 阿弥陀池 」桂りょうば
「 花ねじ 」笑福亭たま
「 ちりとてちん 」桂南天
中入り
「 てれすこ 」笑福亭松喬
「 吉野狐 」林家菊丸
放送には載らない開口一番は桂二豆さんで「 宿屋町 」。
#上方落語を聞く会、昼の部出番でした。ありがとうございました!
— 桂 二豆(かつら にまめ) (@Katsura2mame) February 19, 2023
いつも客席で文楽を見ている会場、高座にあがれて幸せでした。
放送には載らない出番でしたが、後日、収録した高座を放送下さる予定、とのことです。
初めて電波に載ります、嬉しい。
放送日が分かりましたらご報告いたしますm(_ _)m pic.twitter.com/6ZufS7VOiC
「上方落語をきく会」の長い歴史の中でもおそらく初の金髪の落語家三実さん。
金髪の落語家、ドクターイエロー並に珍しいです(笑)
名前の漢字ですが、「三」は漢数字の「三」、「実」は…「たかし、実はお父ちゃん、お前のホンマのお父ちゃんとちゃうねん」の「実」です(笑)
落語は、天王寺から池田のおばあちゃん家まで初めてひとりで行く小学生の様子を描いた創作落語「 あの人どこ行くの? 」
駅で同級生の女の子とバッタリ出会い、二人で一緒に行くことに…
めちゃくちゃ洞察力あるユキちゃん(笑)
なんか知らんけど、荷物多いタカラヅカを観に行く人(笑)
続いて、上方落語界のサラブレッドりょうばさん!
今夜、しごきの会で三席ネタおろしする二葉ちゃんのインタビューに、二年前のりょうばさんのしごきの会のこと書いてあった。
あれね~ネタおろし言いながらねえ、どっかでゼッタイ10回くらいやってると思います ← やってません!(笑)
落語は「 阿弥陀池 」
"たい"をかわすのが鯛じゃなくて国のタイで、その後の心ゾウのとこが「タイに行ったら人乗せたり…」と繋がってていいね。
隣りの席のおっちゃんが「お父さん(枝雀)そっくりやなあ~」て言うてはった。
これが血統というものなんですかね…まだ芸歴10年もないと思いますが、スゴいんです!
まさにサラブレッドです!
ABCラジオ「上方落語をきく会」昼の部、無事にお開きとなりました!!
— 桂りょうば【2/15千鳥亭勉強会 2/25阿倍野勉強会 】 (@katsuraryoba) February 19, 2023
満席でご陽気なお客さんの前で楽しくやらせていただきました!!
さぁ夜は二葉姉さんの「しごきの会」です。
引き続き会場に残っておりますよ〜。
そして問題?!の、地味な衣装(めちゃド派手)の笑福亭たまさん。
昭和の時代はグレーゾーンがあったが、今はそれがない。
例えば、昭和は反社と一般人との間にグレーゾーンがあった!
そのグレーゾーンが…芸人!
明治時代を舞台にしたドラマ、取り立てに来るの○○芸能とか○○興業(笑)
ところでこのはなし、(ABCの)コンプライアンス的に大丈夫なの?(笑)
落語は爆笑のヒネりにヒネった、ヒネにたおした「 花ねじ 」
どこにも所属せず、フリーでやってるたまさんはなんと!京大卒なんですよ。
【ABCラジオ 上方落語をきく会】
— 笑福亭たま (@Gomaizasa) February 20, 2023
笑福亭たま「花ねじ」
00:38:10~
久しぶりの満員の大会場で、
前半は笑い待ちが出来ず(汗)、
後半は持ち時間が足らない感じになり、駆け足のため、言い間違いが多発(笑)
でも”お客様”が盛り上げてくれました!感謝https://t.co/R8OnL6U7dG
中トリは、吉本興業でも松竹芸能でもない!唯一白い(笑)米朝事務所所属の南天さん。
たまさんに続きノリにノッた爆笑の「 ちりとてちん 」
腐った豆腐を混ぜた箸を舐めそうになり「おっと危ない!」(笑)
ブワッハー!ザビエル!ザビエ~~ル!(笑)
翌週の【ドキハキ】で「ザビエル見つけた時、これはもう悪魔のボタンを手に入れてしまった…」って思たて(笑)
昨日のん
— 桂南天 (@katsura_nanten) February 19, 2023
ネコがきた pic.twitter.com/2bNafLVWHj
中入り後は、グレーな松竹芸能所属(笑)の松喬さん。
先程の南天さんの「 ちりとてちん 」にも長崎が出てきますが、松喬さんがこれからする「 てれすこ 」も長崎が舞台の噺。
「(南天さんは)よ~あんな嘘八百の長崎の噺しましたな…」(笑)
松喬さんはもっとええかげんな長崎の噺します(笑)
大浦の港で珍魚が獲れた。
珍しい魚で珍魚、珍しいサルは?! → チンパンジー(笑)
その珍魚の名前がわからない…。
そうだ、頭がいいと評判の長崎奉行遠山景晋(とおやまかげくに)に聞いてみよう!
遠山景晋は遠山の金さん(遠山金四郎景元)のおとっつあん!
金さんの決めゼリフ「これにて一件落着」は、おとっつあんである遠山景晋が長崎奉行時代に残した速記本に書かれていた言葉。
面白い噺ですねえ~
トリは菊丸さん!
本来ならばトリは松喬さんがとるところを、松喬さんの提案で「この案がABCに通ったらすんなり受けてくれよ」と言われてのトリだそうです。
トリのネタは、松喬さんでもレコードでしかきいたことないという「 吉野狐 」
「 吉野狐 」の作者はなんと!二代目林家菊丸。
なので、三代目としてはこれはやらないと!と思ったそうです。
師匠の染丸に相談したら「昔、松之助師匠がやってたから相談行け」といわれ、お願いに行くと…
「ん…なにい、吉野狐え?!あんなもんやらんでええわ~ほんまに…しょうがないな~」
とかなんとか言うて稽古してくれたそうですよ(笑)
吉野のくずであんを作るから、あんかけうどんは吉野
信太(しのだ)の森の白狐の伝説から、きつねうどんは信太
洒落たさげやなあ!
後日、ABCラジオ【日曜落語~なみはや亭~】で、この日の事をおっしゃってましたが、後半はほとんど覚えてなくて、台本にない台詞もしゃべってたとか。
スポーツで言う"ゾーンに入った"ような感じやったそうです。
きっとこの噺は菊丸と言えば「 吉野狐 」と言われるような菊丸さんの代表作になるんじゃないか…そんなことを会場にいた皆さん思ったことでしょう。
ABC上方落語をきく会、昼の部 トリの重責をあたたかいお客様のおかげで、なんとか勤めることができました。トリのなにが大変って、めっちゃ緊張してても微塵もソレをまわりに見せないよう振る舞い続けること。吉野狐、やりきりました。#ABCラジオ#林家菊丸#国立文楽劇場 pic.twitter.com/0jD6TU8fsV
— 林家菊丸 (@kikumaru3rd) February 19, 2023
ちなみに~!「 てれすこ 」も「 吉野狐 」も、「上方落語をきく会」121回の歴史で、初めて出てきた噺だそうですよ!