タウリンによるてんかん発作の予防 | Dai-Kakusei

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目覚めの時です。

覚醒と言います。

いろんな事に疑問を持ってます。

段々と答えが見つかってきました。

大覚醒です。

一人でも多く、覚醒しましょう!!!

 

 

 

 

タウリンによるてんかん発作の予防

 

 

要旨

 

グルタミン酸受容体作動薬であるカイニン酸(KA)の非経口注射は、マウスに重篤かつ定型的な行動けいれんを引き起こし、ヒト側頭葉てんかんのげっ歯類モデルとして用いられている。本研究の目的は、KA誘発辺縁系てんかんモデルマウスにおいて、神経活性アミノ酸であるタウリンの抗けいれん作用の可能性を検討することである。その結果、タウリン(43mg/Kg、s.c.)をKAの10分前に注射すると、有意な抗てんかん効果が認められた。タウリンの急性注射は発症潜時を増加させ、強直発作の発生を抑制した。また、タウリンはKA誘発発作後の強直間代性痙攣の持続時間と死亡率を減少させた。さらに、タウリンは、大脳辺縁系でKAに最も感受性が高い海馬のCA3領域における神経細胞死を有意に減少させた。一方、タウリンを飲料水(0.05%)に4週間継続して補充しても、部分発作や強直間代発作の回数や潜時を減少させることはできなかった。それどころか、タウリンを摂取させたマウスはKA誘発発作に対する感受性が上昇し、間代発作の潜時の減少、強直間代発作の発生率と持続時間の増加、海馬のCA3領域における神経細胞死の増加、発作後の死亡率の上昇によって示された。我々は、タウリンを注射したマウスにおけるKA誘発発作に対する感受性の低下は、脳内のGABA受容体機能の増加によるものであり、これにより大脳辺縁系内の抑制的駆動が増加することを示唆している。このことは、タウリンがGABA(A)受容体に対して低親和性のアゴニストとして作用し、カイニン酸による興奮毒性障害からニューロンを保護し、カルシウムのホメオスタシスを調節することを示す、初代ニューロン培養で得られたin vitroのデータからも支持される。タウリンは発作に伴う脳障害を治療する可能性がある。

 

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