ヒカリで山戸結希監督の特集があってた。
私は監督を知らなかった。なんの情報もなく観たことがとてもよかった。

「有名な俳優さんが出てないなぁ」
「水谷豊の娘さん」とか思いながら。

おぉってなったのは
しゅりちゃんがまっすぐな感情から先生に失礼なことを言い放ったあと、謝りに行っての先生のセリフ。

「謝罪は自分を許すためのものだから、もはやオレには関係ないです。」

謝罪は自分が許されたい、楽になる為のもの。
そうかも。

しゅりちゃんが美しいバレエを踊りながらの怒涛のセリフ。
知らないうちに涙がぼろぼろ流れてて心に刺さって。😭

「どうしようと思った時には心はいつもどうしようもなく、足りないと思うということはかつて満ち足りていたものがあったという証左に他ならないのだが、いつも不在だけがその人の輪郭を象るようにいま私が手にしているものなど何もない。もう時間はなく私は若くないのだなぁと思う、相手の為に何だってしてあげたいという気持ち同様に、相手のために引き裂ける時間というものの、その上限が喉元に迫って初めて、そのあまりの手遅れに気付くのだ。私が彼のためにしてあげられることが、最早何もないということ、そのまま断絶を意味してしまう。私の愛だけが関係性の全てだったのだ。いつでも捧げている。という誓いだけが宙ぶらりんになっていく午後のこの時間すら、おとぎ話のように包まれていくことの悲しみよ。」

「じゃあ地獄みたいなことだよ。」
「それなら先生、一緒に地獄めぐりをしましょうよ。私と先生ならきっと大丈夫だってわかるのよ。先生と一緒に少しでも繋がっていられれば、きっと天国にいるみたいに思って暮らせるの。」
「そんなおとぎ話みたいにうまくいかないでしょ。」
「先生、そんなふうに笑うのね。」


「先生のことが好きなの。でも先生が好きな音楽も先生が好きな映画も好きじゃないの。先生が好きな女の人のこと私絶対嫌いだと思う。
先生が育った町も先生のおかあさんもきっと嫌いだよ。先生だけが好きなの。
身体や頭は古くなってしまうから、そうだね、でも、心は古くなったりしないのかな、先生、私の心の中でずっと消えずにいてね。先生、私もう若くなんてないのよ。次の春にはきっと屍。その時私を屍姦してくださいますか?
先生に私のこと気狂いだって思ってほしい。後にも先にもいない女の子だったなぁって私のこと思ってほしい。先生が私のことを忘れずにいられるように。絶望されながら身内でいるより、変われないままかけがえなく思ってくれた方がずっといい。あなたに光を届けるからね。あなたへ愛の手紙を書くからね。あなたのために踊っています。あなたのために踊っています。
あなたへ終わらない手紙を書き続けます。私の立ち姿はあなたへの愛の言葉です。私がはねる左足はあなたへの愛撫と同じこと。」

「あなただけが、私の田舎でした。」

「宛先の変わらない手紙を書くよ。私のことを忘れないでね。」


先生だけが好きなののとこもいい。✨

「先生、私もう若くなんてないのよ。次の春にはきっと屍。その時私を屍姦してくださいますか?」
なんと素敵すぎるセリフ。✨

何度見返したことか。
よいよいよい。
1時間切る映画。ギュギュッと詰まった映画。
10代のキラキラ。✨
強さ。✨

あとでネットで調べたら、ハマる人はハマるって。
どハマりしました。

おとぎ話のCOSMOS もよかった。✨

 

https://youtu.be/binndMiHcyg