NO.8  発病 その1

からのつづき。。。


その当時、シャーリーマクレーンの精神世界の本と出会いのめり込んだ。

シリーズを何巻も、自身のバイブルのようにし、

とにかくシャーリーの精神世界を信じていた。


キャバクラ終わりに

歌舞伎町を自転車で走り回る日々


ポケベル片手に、ホテルからホテルへ男性客のもとへ自転車で走る。


30年ほど前は、ホテトルと呼んだ。

ホテルで客をとるから、ホテトルと呼ばれていたかのか、

同郷の仲間に誘われてホテトルをアルバイトにしていた。

罪悪感などは、その時なかった。


同棲していた恋人から逃げ、新しい恋人の元へ。

新しい恋人は、殺人未遂で逮捕され、

同棲していた恋人に示談金を支払い釈放された。


シャーリーマクレーン、ホテトル、殺人未遂事件が

私の精神分裂症を発症させるきっかけだ。


自宅アパートにこもり、ノートに予言めいたことを

寝ずに書き始めた、


宇宙からきた救世主であり、聖母マリアの生まれ変わりであること、そして、世界が私を呼んでいるのだから、武道館で歌わなければならない。


支離滅裂なのだが、

私は救急車を呼んだ。

武道館へ行かなくてはいけない、とでも言ったのだろうか?

いや、それでは救急車は来なかったはずだ。


救急隊員を仲間の宇宙人と信じ、救急車を宇宙船と信じたあの日から精神分裂症との戦いが始まる。


白衣を着た何人もの科学者により、私は押さえつけられ、注射を打たれて殺された。

そう思っていた。


そして目が覚めた。

真っ白な四角い部屋に1人


ここはどこだろう。

白衣の天使が検温にくる。


そこは保護室だった。


NO.10  精神病院

へつづく。。。