今日は、口頭試問の(今回のロールプレイを振り返ってできたこと、できなかったことは何ですか。)をテーマに考えます。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験では、事例相談者の相談したい事例を用いて面談を進めます。

 

そして、面談が終了すると、次は、10分間の口頭試問が行われます。

 

4番目に行われる質問は、

「今回のロールプレイを振り返ってできたこと、できなかったことは何ですか。」

です。(現在は、質問の順番を変える場合があります)

 

この質問に対する回答は、具体的なロールプレイの内容や状況に基づいたものが求められますが、構造的には次のことを考慮するといいでしょう。

 

【できたこと】

 

①事例相談者の基本的カウンセリングスキルを強化することが重要であり、具体的には、傾聴力や共感力の向上、適切な質問の使い方、フィードバックの提供方法などに焦点を当てる指導ができたことです。

 

② 事例相談者は相談者のニーズや課題を正確に把握し、的確な分析を行う能力を向上させる必要があり、相談者の状況や背景を十分に理解し、その上で適切なアドバイスや支援を提供することが重要であることを事例相談者に指導できたことです。

 

【できなかったこと】

 

③事例相談者は相談者のニーズに応じた具体的な行動プランを策定し、その実行を支援する能力を向上させることが求められます。行動プランは、目標設定から具体的な行動計画の策定、フォローアップまで包括的に考える必要がありますが、そのことを指導できなかったことです。

 

④事例相談者自身の自己理解や成長を促進することも重要です。自己の強みや成長のポイントを見出し、それを活かして相談者により良い支援を提供するための努力が不足していたことを指導できなかったことです。

 

⑤キャリアコンサルティングの実践において、倫理的な観点を常に考慮することが求められ、事例相談者の行動や提案を評価し、適切な指導を行う必要がありましたが、これらの点を考慮しながら、事例相談者のスキルや能力の向上を支援するための指導を行うことが不十分でした。

 

以上の「できたこと」「できなかったこと」は、一般的なものであって、実際に行ったロールプレイに基づいた答えでなければなりません。