今日は、口頭試問の(事例相談者の問題を事例相談者と共有するためにどのような働きかけをしましたか)をテーマに考えます。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験では、事例相談者の相談したい事例を用いて面談を進めます。

 

そして、面談が終了すると、次は、10分間の口頭試問が行われます。

 

3番目に行われる質問は、

「事例相談者の問題を事例相談者と共有するためにどのような働きかけをしましたか」

です。(現在は、質問の順番を変える場合があります)

 

この質問には、ロールプレイでどこまで面談を展開できたかで、回答の仕方が違ってきます。

 

例えば、事例相談者の対応の問題を解決するところまでしか進めなかった場合、事例指導者の育成の問題まで進めた場合の答え方があります。

 

事例相談者の対応の問題を解決するところまでの場合

 

①事例相談者の助言や提案など、対応の問題において、事例相談者がどのような問題を感じているのかを具体的に聴きだす質問をすることを働きかけ、明確にして共有しました。

 

②開かれた質問を通じて、事例相談者に自身のアプローチや対応の仕方の問題がある点を自己評価してもらうことを働きかけました。それで、事例相談者に具体的な出来事や状況に焦点をあて、深く理解してもらうことで共有することができました。

 

事例相談者の育成の問題を解決するところまでの場合

 

③事例相談者の立場に共感し、事例相談者が抱える課題や悩みを理解するように心がけました。このアプローチにより、事例相談者が自然に自分の問題を共有しやすくなるよう働きかけました。

 

④育成のための問題点を指摘する際には、ポジティブな言い換えを用いることを心がけて共有しました。また、具体的な改善の余地や成長の機会とともに、前向きな方向性を示すことを働きかけました。

 

⑤事例相談者と共に、具体的な行動プランを協力して構築できるように共有して、育成のためのステップやトレーニングの提案を行い、サポートすることで働きかけました。

 

以上のように、ロールプレイの面談の進み方で、対応の問題までと育成まで進んだ2通りの答え方を考えてみました。

 

ご自身のロールプレイの出来栄えで、どちらが適切か判断してください。