今日は、口頭試問の「あなたは、これからキャリアコンサルタントとしてどのように研鑽していきますか」をテーマに考えます。
キャリアコンサルタント倫理綱領
(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会平成28年4月1日)には、
(自己研鑚)
第4条
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングに関する知識・技能を深める、上位者からの指導を受けるなど、常に資質向上に向けて絶えざる自己研鑚に努めなければならない。
2 キャリアコンサルタントは、組織を取り巻く社会、経済、環境の動向や、教育、生活の場にも常に関心をはらい、専門家としての専門性の維持向上に努めなければならない。
3 キャリアコンサルタントは、より質の高いキャリアコンサルティングの実現に向け、他の専門家とのネットワークの構築に努めなければならない。
(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会令和6年1月1日)には、
(自己研鑽)
第6条
キャリアコンサルタントは、質の高い支援を提供するためには、自身の人間としての成長や不断の自己研鑽が重要であることを自覚し、実務経験による学びに加え、新しい考え方や理論も学び、専門職として求められる態度・知識・スキルのみならず、幅広い学習と研鑽に努めなければならない。
2 キャリアコンサルタントは、情報技術が相談者や依頼主の生活や生き方に大きな影響を与えること及び質の向上に資することを理解し、最新の情報技術の修得に努め、適切に活用しなければならない。
3 キャリアコンサルタントは、経験豊富な指導者やスーパーバイザー等から指導を受ける等、常に資質向上に向けて絶えざる自己研鑽に努めなければならない。
と定められています。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目2020年度
4.自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識
には、
(1)自己研鑽
次に掲げる事項を適切に認識する、または実施するために、自己研鑽について詳細な知識を有すること。
① キャリアコンサルタント自身が自己理解を深めることと能力の限界を認識することの重要性を認識するとともに、常に学ぶ姿勢を維持して、様々な自己啓発の機会等を捉えた継続学習により、新たな情報を吸収するとともに、自身の力量を向上させていくこと。
② 特に、キャリアコンサルティングの対象となるのは常に人間であることから、人間理解の重要性を認識すること。
と記載があります。
ということから、常に資質向上に向けて、
①キャリアコンサルティングに関する知識や技能を深める
②上位者からの指導を受ける
ことが必要で、
専門家としての専門性の維持向上に努めるために、
③組織を取り巻く社会、経済、環境の動向や
④教育、生活の場にも
常に関心を払わなければなりません。
より質の高いキャリアコンサルティングの実現に向け、
⑤他の専門家とのネットワークの構築に
勤めなければなりません。
自己研鑽についての詳細な知識を有することが必要で、
⑥キャリアコンサルタント自身が自己理解を深めて、能力の限界を認識すること
⑦様々な自己啓発の機会等を捉えた継続学習
により、新たな情報を吸収するとともに、自身の力量を向上させていくこと。
キャリアコンサルティングの対象となるのは常に人間であることから、
⑧人間理解の重要性を認識すること
が必要です。
そのほか、「キャリアコンサルタントの継続的な学びの促進に関する報告書」には、
①個別面談スキル
②倫理
③法令・制度
④ツールの活用方法
⑤多職種連携に関する知識
⑥組織への働きかけ手法
⑦クライアントの特性理解
⑧制度上位置づけられた役割の理解
の学習項目と目標が定めてあります。
上記のことから、どのように研鑽するかという答えを企業領域分野のキャリアコンサルタントで答えてみると、
「個別面談スキルを高めるために、相談者のメンタルヘルスの心理面を捉えキャリア形成に向けての気づきを促す支援ができるようにスーパービジョンを受けることで継続的な学習をしていきたいと考えています。また、現場で直面する課題について、倫理や法令・制度について、常に最新の正確な情報を把握しておく必要があると思っています。それから、多様化する社会に向けて、相談者の抱えている問題も複雑化していきますので、他分野の領域の専門家とネットワークを構築したり、企業内キャリアコンサルティングを効果的なものとするために、組織への働きかけを重視し、報告書を正確に作成するための知識や技能を身につけておきたいと考えています。」
このような答え方もできるのではないでしょうか。
以上で、タンタンが答える口頭試問の答え方を終わります。