TRN Conch、KZ PR3、KZ Castor2種と順調に増えてきたイヤフォンに、新しい仲間が増えました。
今回購入したのは「KZ ZNA」ダイナミックドライバーとバランスドアーマチュアドライバ混合のモデルを選んでみました。購入金額はこんな感じ。
実は次のイヤフォンを選ぶのに当たって界隈では有名な某柑橘系魚類の方の質問箱にてハイブリッドのイヤフォンで開放感のあるオススメを聞いてみたんですよ。そうしたら「ZNAが楽しめるのでは?」とありがたい回答をいただけたのでその通り買ってみたのでした。
いつものKZの箱にいつものように入っていました。
本体はこんな感じ。まぁ、あんまり「かっこいい!」とはならないデザインに感じました。自転車用のヘルメットみたい。
イヤーピースが今までにないタイプでものすごく開口部の大きいものが付いていました。左がZNAで右がCastorについていた通称フジツボ。
付属ケーブルはPR3にもついていたあの忌まわしきクサクサケーブルでした。しばらくおいておけば匂いは消えることがわかっているので2週間ほど放置してみる予定。ほんと臭いのよ、このケーブル。
KZ ZNAは12mmというKZのカナル型イヤフォンの中では比較的大径のダイナミックドライバを使用していて低音がゴリラと噂のモデル。組み合わされた高音を担当するバランスドアーマチュアドライバがどんなバランスで鳴ってくれるのかととっても期待して試聴開始。
「え、なんか普通」
箱だし一発目、期待していたより全然おとなしい低音でちょっと期待外れだなと。でも、中高音は晴れやかだし、開放的な窮屈ではない音が広がって長時間聴いていても疲れなさそうだしまぁ買って良かったかなっていうテンション低めな感想。クラシックを聴くとホルンがとってもいい音で聞こえてくるのでちょっとテンションが上がった程度で2時間くらい色々他のイヤフォンと比べたりしながら過ごしていのですが、耳に入れる度にイヤーピースが外耳道にガッツンガッツン当たって痛いし、なんだか耳にフィットしないしなんだこれっていうのが出てきてめちゃくちゃストレスに。
この変わった形のイヤーピースが悪いのかもしれないと持っているイヤーピースを全部出してきてあうものはないかと探してみるものの何をやってもダメ。付属イヤーピースが一番開放的な音が出るしこれに慣れるしかないかなぁと思った所で到着当日の試聴は終了。
で、次の日、これにあうイヤーピースを買うしかないかもしれないと色々調べていた所でふと気がついたんですね。
「あれ、もしかしてイヤフォンの左右間違えてたりしないよな・・・まさかね」
ええ、確認してみた所見事に間違っておりました。なんて初歩的なミス_| ̄|○
本来このようにケーブルをつけないといけないところ(右耳用です)
こうやってつけちゃっていたんですねえ。どうして間違えたのかは全く覚えていないのですが、これじゃ耳にフィットするわけが無い。変な角度で耳に入るからガッツンガッツン当たるのも当然なわけで。
あわてて他のイヤフォンも確認してみたところ、Castor、Conchは無事に正しく取り付けられてました。え、PR3は・・・はい、見事に逆(=_=)
6月に買ったのに今の今まで気がつかなかったなんてなんてバカ。言い訳すると、PR3はノズルとケーブル取付部の位置が近いのとノズルが短めなので逆でも普通に耳に収まっちゃうんですよね。なので気がつかなくったってしかたな…くないな。あぁ、恥ずかしい。PR3に関しては逆に取り付けたところで音質は激しく変わらなかったのでよかったです。
で、改めて正しくケーブルを取り付けた状態で聴いてみたんですけど全く違うものに化けました。ていうか、これが本来の姿。ちゃんとゴリラでしたよ、ゴリラ。
オーバード / 鷹嶺ルイ(official)
試聴に使用したのはホロライブの鷹嶺ルイさんのオーバード。イントロでピアノの超低音域と全編にわたって小気味よいベースが出てくるのでちょうどいいと思って聴いてみたんですけどなるほどZNA、しっかりくっきり低音が出てる。Castor黒も圧倒的な低音が楽しめるのですが、あちらは低音がブーミーで周りの音を全部叩き潰すボワボワとした低音で種類が違う。
ZNAのはしっかりとしている上にぼわつかずクリアで曇りが無い感じで、今までに聞いたことがない種類の低音。耳に聞こえる低音よりもっと低い、深い方にもずっと続いて鳴っている感じ。聞こえ方を例えるならCastorは体育館で大太鼓をおりゃあっ!って叩いて反射音が響く音に対しZNAはだだっ広い広場で青空の下で思いっきり叩いているのを空気の振動を感じながら目の前でみている感じ。
試聴曲をXのRusty Nailにしてみたところ、低音の切れの良さもさることながら浮き出るボーカル、解像感高いギターが楽しめてこれはいい!とうなってしまいました。PR3も意外と出る低音とキラキラしたボーカルと似たような音質なんですが、それよりももっとクリアで押し出し感のある派手な音がとっても楽しい。ゴリラな低音なんだけど大暴れしないできちんと計算された一番いい状態の低音を楽しめていいです。X( X JAPAN)を聞くならは所持している5機種の中では一番ZNAが向いているかも。
じゃぁクラシックはどうなんだとRavelのピアノコンチェルトで確認してみたのですがつやつやキラキラしたピアノと平たくないオケを広めの音場で楽しめました。強いだけの低音じゃないので色々潰したり邪魔したりせず、クラシックでも使えるみたいですねこれ。バランスドアーマチュアドライバが作る高音も耳に刺さらない程度に抑えられていて非常にバランスがいいと感じました。BOSEのBose QuietComfort Earbudsをメインに使用するようになってしばらく経つのでそちら側に耳が慣れているせいもあるかとは思うので一応いっておきます「個人の感想です」と。
音場が広く開放感のあるイヤフォンが欲しいと思っていたのでまさにこれといったものを手に入れられてよかったです。
まだ二日目なので感想は変わっていくかもしれませんが、ファーストインプレッションはこんな感じでした。
結構満足する音を手に入れられたのかなというところですが、さぁ、次はなににしましょうか。来月大きめのセールがあるのでちょっと高めなやつを狙ってみたいななんて。ZATとかAS12とかTRNに戻ってVXProとか・・・あぁ楽しいねぇ。