私はあの時行為に落ちた。
そう、ふとした瞬間の出来事だった。
仕事の打合せで会社内の
会議室が取れなかった私は、
近くの喫茶店でいかがですか?
と彼と一緒に近くのルノアールに入った。
暑い日。
半そでシャツにジャケットを着た私は
日傘をしまい、アイスコーヒーを頼んだ。
仕事の話をする。
淡々と進む打合せ。
ふとした瞬間、彼の目線が私の口元にあった。
目を合わせてくれない人なのかな、
そんな風に思っていた。
他愛も無い会話もした。
現在、仕事でトラブルを抱えていること、
上司の悪口、後輩の自慢、前職のこと・・・
そんなこんなで1時間がたち、
帰ろうと思ったとき、
「あの・・・菅野さんって、口、かわいいですよね。」
「・・・?」
なにいっているんだ、この人は。
そこから気になるようになってしまった。
ずっと見ていられます。
その口。
なんていわれたときにはもう、
私の心は高鳴っていた。
どきどきに近い感情。
なに、気持ち悪い・・・なんて感情は
これっぽちも無かった。
そこから、飲みにいこうと誘われた。
私にはそのとき、大好きな彼氏がいて、
12個も上の。。。
まあ、飲みにいくだけならいいかと承諾。
19:00に新宿集合にして、
どこ行こうか~とふらちゃらすると思いきや、
まさかの、
「こっち。」
予約してくれてる??
「菅野さん、お肉好きだよね。
前、言っていたよね?」
なんて、言われて。
連れて行ったところは私のすきな赤提灯系の居酒屋。
何飲む?
食べたいものある?
かなり優遇されている気分。
何もせずに飲み物も、全部頼んでくれて。
全部取り分けてくれて
(ここは私がやらなきゃいけないんだよね。)
そこで、いろんな恋愛感の話をした。
お互いに相手がいること、
結婚はあんまりしたくないと思っていること(まだ早いって)、
お酒を飲むのが好きなこと、
好きなたべもの、将来何をしたいかなど、
本当に尽きるまで話をした。
そんなに至れり尽くせりの何時間で、
私は気を使うことを忘れた。
これはもてる。
モてる人だ、確実に。
まあ、顔は悪くないし、
ちょっと体型はポチャだけど、
白くてかわいい、
私は彼氏と比べた。
不倫から付き合って、
子供のいる人と付き合っている自分。
1個上の彼は、仕事も頑張っていて、
毎日遅い時間に帰っているのに、
私のために時間を作ってくれて、
予約までしてくれていて。
優しい、やさしさの塊なのか、この人は。
酔った、よってしまった。
今日は金曜日。
終電逃しても、タクシーで帰ればいいか。
そんな軽い気持ちだった。
お店をはしごしたあと
外に出ると、いきなり酔いが回ったかのように
千鳥足になった、
え?自分こんなに酔ってたっけ・・・
そんなこんなで気がついたら
手をつないでいた。
暖かくて、大きな手。
ぷくぷくで、かわいい。
ふらふらしながら、
終電も無いことに気がつき、
オールで飲みましょうか!なんて
ハイテンションで言ったのもつかの間。
泊まろう。
ホテルいこ。
つかまった、
そんなつもりじゃなかったのに。
彼氏に見られたらどうしよう。、、、
なんて思っていたが、
彼は颯爽とホテル街を歩いていた。
君も、彼女いるんだよね・・・?
そんな不安があったが、
二人でホテルの部屋に入った。
ベッドにダイブしたまま、
私はメイクも落とさずに眠りに就いたらしい・・・
その間、彼は寝言を言い続けている私の隣で
そっと寝ていた。
