米ソで世界が二分されていた時代、ご存知ヒルトンホテルは、世界各地に散らばるヒルトンの旗は合衆国の自由主義と資本主義を象徴していると自他共に主張してました。各ホテルの正面玄関に翻る星条旗が、自由の砦の証しであったとは今の日本では考えられない感覚ですよね。法的には大使館や領事館と違い治外法権ではありませんが、似たような感覚があったのではないでしょうか?ホテルがそのような意味合いを持つというのは面白いですよね。

こちらは東京の老舗ホテル
『山の上ホテル』
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ここは戦後GHQに接収されていたそうですが、オークラ亡き今、都内で唯一そのようなホテル旺盛時代の息吹を残しているような気がします。今も昔も、その街へ来る者を迎え、去る者を見送って来たホテルという存在は、そう考えると面白いですよね。数え切れない物語がある場所です。

エルサレムでヒルトングループが高級ホテル路線のウォルドルフ=アストリアを開業したのは僅か3年前とのことですが、このホテルで繰り広げられるであろう、これからの物語が平和なものであるよう願ってます。

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