鳴いてホトトギス。 -5ページ目

差し伸べられた手




つづきです。





K祭フィナーレはたぶん夜8時半くらいからだったかな?


大ステージの前にみんなが集まって、

知ってる人も知らない人も、音楽に合わせて肩抱き合って飛び跳ねて、最後に大暴れして祭を締めくくります。

ライブ会場に似た雰囲気かな?



私も友達と3人でこぶし振り上げて楽しんでました。



と、



ふと気が着いた時、

目の前にいたのは女友達何人かと肩抱き合ったりして盛り上がってるプン太くん。



うーーーわーーー叫び



最悪…

せっかく楽しい気分で帰れると思ってたのに…


興ざめだわ!!!


一緒にいた友達もそれに気づいて、

(うわ~~~;)という表情で顔を見合わせました。


ついこのあいだ縁を切った、

とってもとっても大好きだった人が、

失恋した相手が、

こんな目の前のいたんじゃ、気まずすぎてフィナーレも心から楽しめないよ(>_<)





お願いだから私の目に入らないところに行って…!!







心の中で訴え、こわばった顔でステージを見つめていたとき、



信じられないことが起きました。








3メートルほど先の目の前のいたプン太くんが、


突然振りかえって


笑顔で バッ と こちらに手を差し伸べたのです。





びっくりして、

一瞬何がおきたのかよく分からなくて、

戸惑ったけど、





次の瞬間







思わずプン太くんの元へ駆け出してしまっている自分がいました。














鳴いてホトトギス。















そのまま、プン太くん達の集団に飛び込んでいった私。





プン太くんの手が、腕が、私の肩を強く抱きました。




私は笑顔で、


プン太くんも笑顔で、




体は信じられないくらい密着してるし


時折キラキラとした目でうかがうように私を覗き込む彼の顔






一緒になって飛び跳ねて、歌って









まるで突然夢の中に飛び込んだようでした。








あり得ないことが、

あってはならないことが、

起こってる。









これは本当に現実…?


いったいどういうことなの??







つづく。




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