幼児に無理なく分からせるために



(子供の日の制作・卒業生+先生合作の作品)



数の分割・対応の学習のポイント①(具体物を使って)


まず、分割・対応を理解させるためには具体物をつかって、この場合10個の実物のアメ等を用いて学習します。


1. このアメを2人に分けると、幾つずつ分けられますか。

   (又は、一人何個もらえるでしょうか?)


2. このアメを1人に2個ずつ分けると何人に分けられますか。



◆単純な問いかけのようですが、かなりペーパーワークの進んだお子様でも、戸惑うことがよくあります。


1.の問いかけを ≪分割≫といいます。


2.の問いかけを ≪対応≫といいます。


≪分割≫


(1)個別テストの≪分割≫問題の実際例:


  例1.   「10個のアメを先生とあなたの2人で分けたいと思います。ここにあるアメを


          使って、実際に分けてください」 (雙葉・白百合・学習院等 類題出題)


  先生(お母様)と○○君(さん)の2人で分けるのですから、まず1と2のアメを、


  左側と右側に間隔をあけて 「一つ目」と言いながら 「先生(お母様)の分」「僕(私)の分」


  として、1個ずつ分けます。


  同じように、3と4のアメを、一つ目のアメを置いた下に「2つ目」と言いながら動かします。


  同様にして5~10のアメを左右に動かしていきます。


  9、10のアメを「5つ目」と言いながら動かすことで、1人に5個ずつ分けられたことを確認

  します。


  決して、最初に10個あるので、5個ずつ分ける方法をとってはいけません。


  あくまでも1個ずつ確かめながら動かしていきます。


 Point:  アメを 「一つ目」といいながら、 1(左)      2(右)   と分けた次に

           「2つ目」といいながら   4(左)      3(右)   のように


      置かせないでください。 お子様自身が途中で混乱してしまうことがあります。

      *左から始めた場合は、必ず、 左、右、左、右の順で置かせてください。


      3人の場合は、左、 中、 右 と少しずつ間隔をあけてアメを置きます。


       同様にして、最後までアメを動かして「~つ目」になるかを確認します。


 例2: ≪分割≫ができた後に問いかけます。


      Q: 「今、あなたはどんなお仕事をしましたか?」

      または、


      Q: 一方の数(左側なら左側をぐるっと指で囲んでみせて・・・)

         「これは何の数ですか?」



 上記のやり方でご家庭でなさってみてください。


 最初は、多分ですが、アメを実際に分ける作業はできても、例2.の「こたえ」が間違うことが

 ほとんです。


 きちんと理解できるまで、充分な練習が必要だと思います。



 次は、(2)ペーパーによる出題の場合をお知らせします。


 S. Y