実物、具体物、生活作業・・・そして「聞く耳」を



 1回、1回の授業が残り少なくなってきて、カウントダウンをついついしてしまう。


 「あー、まだ、このご家庭は対策が甘い!」


 「今日、終わると後、何回しかないけれど」・・・と授業中に思うことがある。


 「まだまだ、間に合う!」と経験上思うけれど、 それは、やはり、ご家庭とのきちんとした


連携プレーがあってこそ! かもしれない。



 模擬テストで、2,000名近くの中で、最上位の1番から3番、まあ、10番以内に入って


いらっしゃるようなお子様でも、「合格確実」とは、「中学入試」のようにはいかない小学校入試。


 先週、土曜日にも、第4回の「小学受験統一模試」の答案が返却され、


超難関とされる四谷の雙葉小学校や、慶應義塾幼稚舎を受験予定のお子様達の中で、


1番とか2番とか・・・を取れるお子様がタンポポ会にはいらっしゃることに安堵はした。


受験生の答案は全員の分が教室返却になっているので、 「どさっと」、宅急便で届く


受験なさったお子様の封筒の中身(結果)を見るのは、正直、教師も多少、どきどきする。


 

 そんな状況の中、 残りの時間の使い方を 「どうすれば、一番良い形で・・・」と


お悩みになられていらっしゃるご父兄は少なくないかもしれない。


ノンペーパークラスの中で、各有名国立・私立小学校の過去問題を精査した類似した問題を


学習している時、 慶應義塾幼稚舎や、桐朋学園、立教、青山学院等を受験する予定の場合、


この時期になると、「ペーパーがでないので、その対策よりも、もう少し絵を上手にしたいのだが・・」


ようなご相談を受ける。



 しかし、 ノンペーパークラスでする、「指示画」なり、「指示制作」なりは、どの課題もどれも


少しも!? 難しくなく、 今までなさった学習をきちんと、「指示された通り」にやることができれば、


点数はとれるはずなのだが・・・。



 良い例が、「第4回小学統一模試」に参加なさったお子様で、第1希望を「慶應義塾幼稚舎」とした


総受験予定者の中で2番を取られたお子様は、タンポポ会の「絵画クラス」を受講していらっしゃら


ないし、もちろん、どこの「絵画教室」にもいらしていない。「絵」が上手だから・・・で、


慶應に入れる?!なんてことは多分ないと思う。


 

 慶應義塾幼稚舎の「入試にあたって」の小冊子や、学校説明会でも常に


「ありのままの」、「今まで過ごされていらした成長のご様子を見せていただくだけ」との


メッセージを父兄に伝えている。



 都合のよいように解釈すれば、普通に「子育て」 をしていれば…大丈夫!?と。



 一世帯に子供の数が多かった頃、 オリンピックが日本で最初に開かれた頃は、


 日本はまだまだ戦後の貧しさから這い上がろうとして、皆ががんばっていた。


 子供たちは、沢山ない「おやつ」を平等に分ける時、「知恵」 を使って、なるべく自分の方が


少しでも多くもらえる策を練ったものだ。


長男は、自分は一番大きいから・・・とか、 末っ子は、いやいや自分が一番小さいから


一番大きいのを・・・とか。


「誰もが自分が損をしないように」、年齢のいった子や知恵の働く子にだまされて?損をしないよう


に、 物を分ける時は、分ける子の手元を凝視していた・・・。


それで、「数」をかぞえることも、「大きな物を均等に分配」することも、日常の生活の中で


学んだ。 



 試験日まで、もう時間があまりない中で、「実物教育」が、きっと、お子様がきっと、


「あー、そうなんだ!」 と、改めて、理解して、身に付くと思います。 


 ペーパー上では、分かったように見えても、実際に12個のアメを、15個のアメを、


「3人に分けてください」


「3つずつ分けて下さい」 と 指示を出し、


「今、あなたはどんなお仕事をしたの?」と聞いてみると、


正確に作業ができ、所作も素敵で、


「今、私は、15個のアメを、3人のお友達に分けたら、1人5個ずつ分けることができました」


「今、私は、12個のアメを3つずつ、同じ様に分けたら、4人のお友達に分けられました」


・・・・・のようにおっしゃれるお子様は、まだ、まだ、少ないです。


以前には、上記の問題は多分できていたと…思います。


お子様は忘れるのです。


 「あと、何をしたら?」 のお母様方への返答として、


「毎日を見直して、日常生活でできていないものを、再チェックしてください」


実際の物を見て、実際に自分の手で動かして、自分で感じて、自分で考えて・・・


そして、人とコミュニケーションを取る!


自分の言葉で、自分で人に伝える・・・でしょうか。



 オリンピック開催を決める、プレゼンテーション。


皆が、それぞれの立場で、良く練習した…と聞きます。 


人から、認めてもらえるためには・・・、 参考になりますね。





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タンポポ会幼児教育研究所



 





 



 


 




 








お母様方は、そん