受験保育の良さ、生活を共にすることで見えてくるもの


 「ゴールデンウィーク中は、なるべく、ご家庭で意義深く過ごして、良い思い出を作ってください。


絵の題材にもなるように・・・」などとお伝えしながら、 昨日は、朝の10時からお弁当持ちで4時過ぎ


まで、希望者のみ授業をした。


 結論だが、「預かって良かった!」と思った。


子供5人と先生1人の、 とても充実した時間を使えたと思う。



 長年のこの仕事の中で、朝から晩までお子様をお預かりする経験は数えきれないが、


昨日は、初めて、最近のお子様たちの「大変さ」、お母様達の「大変さ」、そして「保育園・幼稚園の


「大変さ」の一端が、分かった様な気がした。


 小学校受験準備の幼児教室は、ある意味、「いいとこどり」で、


「合格させるためには・・」の 大スローガンが掲げられているので、受験生として・・・との見方で


過ごされることが多い。


 受験として特化されているので、教室で、1・2時間、机に座らせてペーパーなるものをやっているだけ


でよいと思っている体制の教室などでは、幼稚園や保育園でのご苦労は分からないかもしれない。



 長時間、保育園のような形式で、受験教室がお子様をお預かりすると、いろいろ現実が見えてくる。


5人のうちの2人は、 アトピーがひどく、卵を使ったおかずを持っていらしたお子様や、


キウイを持っていらしたお子様の側では一緒に昼食を食べれなかったりする。


 勉強をしている時とは違って、机を並び変えて、皆でワイワイ言いながら食事をすると、


さっきまで、難しい問題で浮かない顔のお子様たちが、皆、「普通にもどって?」


楽しそうにする。  


 そんないつもの光景を想像して、午前中の授業で、少し、集中力がなくなって、ペースが落ちた時に、


「あと少しでお弁当よ! お弁当が終わったら皆で遊ぼう! だからもうちょっとがんばろう!!!」と


叱咤激励!!!していたのだが、


いざ、食べる時になったら、 お母様達からお伝えいただいたようにするには、


2人は、他のお子様から離れたところで食べるしかなかった。


 11月から始まった年長受験クラスだが、 お弁当を一緒に食べたのは初めてだったので、


 「ああ、このお子様達は、毎日こんなに大変だったのだ・・・」と


あらためて、お母様のご苦労と、お子様のがんばりように、 余り知らなかったとはいえ、


申し訳ない様な気がした。



 学校側は、自分のことは自分できちんとできる、自立したお子様を望まれる。


1日を共に生活する中で、難関校に合格するため以前に、否、難関校に合格したいなら


尚更、こんなところをもっと・・・と受験保育の形で関わってみると、気が付くことが多い。



 一緒に勉強して、一緒に作業をして、一緒にご飯を食べて、一緒に遊んで・・・・。


5歳の子供たちが、時間単位で成長していく様を、身近でみて、毎度だが、


子供って凄い!!!  と関わる者として、身が引きしまる思いです。



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タンポポ会幼児教育研究所