自分の子どもアピールの内容
慶應義塾幼稚舎の願書で、やっかいなのは、「自由記入欄」のところかもしれない。
1枚の用紙に、上が、自由記入欄、下11行が、『福翁自伝』を読んでの感想を書くようになって
いる。
自由記入欄(お子様の様子・・・etc. )
この但し書きを、やはり、ご家庭の皆さまは非常に注視してしまうようだ。
しかし、 ここに 一つ 慶應の願書での文章を書く上で、大事ではないかな?と思われる点
がある。
「自分の子供の自慢だけ」 を書く事はしないようにすると心得よ!
幼稚園受験でも、小学校受験でも、願書提出は必然なので、多くの幼稚園・小学校の願書を見
る機会が多いが、明らかに、<ご家庭の様子を知りたい> と思う意図がある場合と、
ほとんどが、<ご家庭の様子を知りたい>バージョンだが、
桐朋学園小学校などは、最近はまだまし?になったが、<子供をアピール>しようと
思っても、<家庭をアピール>しようと思っても、記入できるスペースが願書に見つから
ない学校もある。
<ご家庭の様子を知りたい>バージョンでは、多くは、願書記入に書いてあることが、
本当かどうかを、「確かめるため」と思われる。
慶應義塾幼稚舎のように、<親の面接>のない学校では、
自分の子供を面接でアピールできたり、ことばで書き足りなかったところを
補足できたりできない分、 ましてや、<お子様の様子を・・・>などと書いてある
ものだから、全編、<子供アピール>バーションの文章にだけで終始して
しまうケースが多いので、気をつけた方が良い。
なぜならば、お子様がボールが何回つける、逆上がりができる、家では食育を大切に
と思い、<畑を借りて、野菜をつくり、子供にも・・・・>は、書く側は<自分の家だけのトピックス>
のようにお思いだろうが、願書を事前に見せていただくと、10人が10人、似たような文章
と思えることがある。 ボールが、なわとびだったり、逆上がりが、自転車に乗れるだったり、
畑の野菜作りが、お米作りだったり・・・に変わっているだけで、読んだ後に、誰が、誰の
だったかが、印象に残らない。
多分、学校側が本当は知りたい<もっと他のこと>に、もっと言及したほうがよい
と思われるのだか。
前に、幼稚舎の加藤舎長が、高学年の生徒に読むようにお勧めになっている
『子どものための偉人伝 福沢諭吉』 をご紹介したが、 やはり、大人バージョンの
『福翁自伝』 を早目にお読みになり、
「なぜ、慶應なのか?」
をきちんと、自分の中に持って、願書の準備をなさった方がよいと思う。
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
- 福翁自伝 (講談社学術文庫)/講談社
- ¥1,050
- Amazon.co.jp
- 新訂 福翁自伝 (岩波文庫)/岩波書店
- ¥1,008
- Amazon.co.jp
少人数制指導・1対1の個別指導でお子様を合格させる
タンポポ会幼児教育研究所