小学校入試に関わっている。お預けいただいたお子様は、それなりに頑張っているのだけれど、
ご父兄が・・・と感じることが最近多くなったように思う。
お受験の世界からいえば、確実に保育園に通うお子様の参加が多くなった。
保育園で過ごしたお子様と幼稚園で過ごしたお子様の小学校入試の合格比率は筆者のような少人数制指導の教室では検証するのに分母が少ないかとも思うが、それでも、会員の多い時には3分の1が、保育園児…のような現象はここ2,3年顕著にあらわれている。
今までの経験で一般論だが、保育園児は逞しいお子様が多い気がする。自分のことは自分で
なんとかすることができる、生活力旺盛なお子様が多い。 その反面、細かいことの一つひとつが
かなりラフに仕上がっていて、お受験のような人から選ばれる場への参加になると、いろいろと
気になる面があるのも事実だ。 片付けるのは早いが、バッグの中はぐちゃぐちゃであるとか、
どんな行儀でも関係ないとか・・・。 赤ちゃんの時から人に預けられているので、親が気を付ける
べき範疇の躾の面等で、かなり要注意な面が見られることは否めない。
当方のような教室がお預かりしている保育園児のご家庭は「文化的再生産」ーーーいわゆる、小学校から大學まである学校のどこかの時点でその学校に在籍し、自分の子もまた、同じ学校又は、同じ様な環境にさせたいと考えるーーーことからかと思う。
保育園に入れたいけれど保育園が一杯で・・・仕事を続けたい若いお母様の悲鳴が聞こえてきている。私的で恐縮ではあるが、自分の娘もそのような事態に、来年にはなるようだ。「どうしたらいいのだろう」
と言っているのを聞いて、他人事ではないと。
少し年齢のいった方々(失礼!私自身もそうですが)のご協力をいただこうかと思っている。幼稚園児や保育園児のお母様達はお若く、それにお仕事を持ちたいとお考えだと、どうしてもお子様方にしわ寄せがくると思う。 自分の娘のことを考えても、仕事もし、良き妻であり、育児もきちんとやり、それに有名私立小学校に入れる準備を…・ 申し訳ないけれど、とっても無理のような・・・。
子育てを終わられて、お時間がお有りになる方々、多くの素敵な子育て、人生の経験をお積みの方々が、もう1度、小さなお子様方に向き合って、良い時間を使い、その結果、皆が助かれば・・・。
地域で、皆で協力して未来に向かうお子様を育む・・・が必要な対策かもしれません。
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