《結婚記念日当日》
-ハニ目線-
夜勤を終えて病院を出ると、スンジョくんが車で迎えに来てくれていた。
嬉しくなって車に飛び乗ったあたし。
だけど、
家を通り過ぎてもそのまま走る車に、どこに行くか聞いてもちっとも教えてくれないスンジョくん。
気づけばそこは空港で、手続きの何もかもをスンジョくんがしてくれて、あたしはスンジョくんに言われるまま、訳も分からず飛行機に乗り込んだ。
《機内》
ハニ:“どこに行くの?”
スンジョ:“着けばわかる。”
ハニ:“でも、教えてくれなきゃ怖いじゃない。”
スンジョ:“いいからお前は寝てろ。着いたら起こしてやる。”
そんなこと言われたって、こんな状況じゃあ不安で寝られる訳ないじゃない!
そう思っていたのに…
スンジョ:“おい、着いたぞ。起きろ。”
ハニ:“へ?”
夜勤の疲れがでたのか、いつの間にか眠ってしまっていたみたい。
スンジョ:“早く下りろ。”
ハニ:“う、うん”
そう言って飛行機を下りたその場所は、前に一度見たことがあった。
ハニ:“ここって… 済州島?!”
“なんで済州島に?”
スンジョ:“今年の結婚記念日のプレゼントだ。”
ハニ:“え?!”
スンジョ:“前来たときは、誰かさんが酔っ払ってるか怒ってるかで、あまり楽しめなかったからな。
新婚旅行のやり直しだ。”
ハニ:“だ、だってあれは、…あの人たちが邪魔するから…
スンジョくんにだって責任あるんだからね”
スンジョ:“だから、やり直しだって言ってるだろ?何したいんだ?一泊しか出来ないし、時間ないぞ。”
(スンジョくん…)
ハニ:“じゃあ、2人できれいな景色が見たい!”
そう言うとスンジョくんはあっという間に調べてくれて、あたしたちは牛島に渡ることにした。
《牛島》
目の前に広がるエメラルドグリーンの海。
人気の観光スポットとあって、観光客も多い。
ハニ:“きれいな海…なんだか離島を思い出すね”
スンジョ:“あぁ、そうだな。”
スンジョくんの兵役のために3年間暮らした離島。
あたしたちが島を出て、代わりに新しいお医者さまが配属されたはずだけど、島の人たちは元気に暮らしているのかな?
隣に立つスンジョくんを見てみると、遠い目をして海の向こうを見てた。
スンジョくんも考えることは同じみたい。
エメラルドに輝く美しい海を見ながら、今は遠い離島に思いを馳せる。
ハニ:“スンジョくん、せっかくだから、ここで写真撮りましょ♡”
写真を撮ってもらおうと、近くにいたおじさんにカメラを渡してお願いした。
カシャ
おじさん:“新婚旅行ですか?”
カメラを返しながらおじさんが話しかけてきた。
ハニ:“え?!そう見えます?”
おじさん:“2人ともまだお若いし、指輪してるから、てっきり新婚さんかと思ったんだけど…まだ婚約中でしたか?”
ハニ:“いえ、結婚して…ます。(照)”
にっこり笑うおじさん。
おじさん:“お2人とも幸せそうないい顔をしてらっしゃる。”
ハニ:“あ、ありがとうございます。”
おじさん:“お幸せに”
ハニ:“ありがとうございました。さようなら。”
お礼を言って、おじさんと別れた。
-スンジョ目線-
ハニ:“ねぇ、聞いた?今の?
あたしたちのこと新婚さんですか?って。”
フフフッ
“あのおじさん、実は小学生の娘もいますなんて言ったら、ビックリしちゃうかな?”
フフフッ フフフフフッ
よほど嬉しかったのか、口元に手を当て、ずっと笑っているハニ。
お前が笑うと俺も嬉しい。
笑ってるお前が可愛くて、ずっとみていたい。
だが、こんな観光客だらけのところで、そんな笑顔を振りまかれるのは困るな。
スンジョ:“あんなの、お世辞に決まってるだろ?真に受ける方がどうかしてる。”
ハニ:“なによもぅ!失礼ね!
せっかくいい気分だったのに…”
口を尖らせて怒るハニ
ククク
悪いな、ハニ。
おまえに知られる訳にはいかないんだ。
俺の幼稚な独占欲なんて。
お前は自分の魅力を知らないだけだ。
その魅力にどれだけ俺が惹かれているか…
誰かに認めてもらう必要なんてない。
お前の魅力は、俺だけが知っていればいい。
その後も俺たちは、観光をしながら、2人きりの時間を楽しんだ
to be continue…