子供の家では毎朝、年長さんがパン生地を作ってくれます。
レシピを見ながら作ります。材料の計量も全て自分で
出来上がったパン生地を丸めるのは2歳児さんの大好きなお仕事。
パンを丸めている2歳児さん。
パンが焼けたよ
焼けたパンをトングを使ってカゴの中に入れている2歳児さん。
こうして出来上がったパンはお弁当の時間にみんなでひとつずついただきます。
パンはお弁当を全部食べ終わってから食べるお約束なのですが…
まだお弁当を食べ終わっていないのにパンを食べちゃった2歳児さん。
これは、まだ自己コントロールのできない2歳児さんにはよくあること。
パンは1人1個のお約束ですが、2個、3個と食べてしまう子もいます。
さて、こんな時、周りにいる年長さんや年中さんの反応はというと!
「2歳だからしょうがないね」って許してくれるんです。
「次はお弁当食べ終わってからにしようね」ってきちんとルールも教えてくれます。
2歳児さんがパンを2個食べてしまってたことで自分の分がなくなってしまった年長さん。
その子は「仕方ないなぁ」って諦めてたんです。
そしたらお友達が「僕のパンを半分あげるね」って。
モンテッソーリ教育は人格形成の教育です。
そして、その最終的な目的は平和であると言われています。
パンをみんなで分け合うことで子ども達はルールを学びます。
また、年少者やお友達に対する思いやりや優しさにもつながっていきます。
マリア・モンテッソーリ自身は平和教育について具体的な提唱はしていませんが、きっと、こんなことがモンテッソーリの平和教育なんだろうなって、子ども達のやりとりを聞きながら思っています。