生まれてから3歳頃までの子どもは、まだ未熟な感覚器官(視覚、触覚、聴覚、味覚、嗅覚)を形成するために感覚器官がとても敏感に働きます。
この時期に子どもは、外界の形、色、手触り、匂い、味、音など、様々な印象を無意識に吸収し、自分のなかに蓄積していきます。
また、1歳半から2歳頃になると知性が芽生え始めます。
知性が芽生えると、子どもは、複数のものの中から同じものを見つけて対にしたり、違うものを比較して段階づけたり、分類したりということをし始めます。
現在、感覚の敏感期真っ只中の息子は、この同じもの(仲間)を見つけて並べるという行動を、ほぼ毎日のように繰り返しています。
このカイロの箱。結構重たいんです。
これを「重い!」って言いながら、部屋から部屋へ1箱ずつ運んでは積み上げる、という作業を、この日、一体何回繰り返したことか。
そして今度は床に並べて、その上を歩いてみる。「ママ!長いよ!」
息子の様子を観察していると、こうして知性を働かせ、そして実際に自分の体を使って、いろいろなものを並べたり、積み上げたりすることで、「大きい」、「小さい」、「長い」、「重い」等の概念が、彼の中にだんだんと形成されていくのがよくわかります。
モンテッソーリ教育を、感覚の敏感期を知らなかったら、「片付けなさい」って言ってしまっていたかも知れないな。
感覚の敏感期を知っていると、こんな行動がむしろ面白くて、見てるだけでワクワクしてしまいます