【新年の挨拶】

ヘルパーの皆様には、日頃より大変お世話になりまして本当にありがとうございます。

令和6年も引き続きよろしくお願いいたします。

元日から能登半島地震、翌日には羽田空港での大事故と、つらく悲しい出来事が続いた年明けでした。日本中の人たちが、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、今なお行方不明の方々が早く見つかりますようにと願い、被災された方々の身の上を案じる日々を過ごしていることと思います。

私は立場上、障がいがある方々の被災状況がとても気になります。今は断片的な報道しかなく、

いずれ時が過ぎて全容が見えてきたら、是非知っておかなくてはと思っています。

首都直下型、又は南海トラフ沖地震は、近い将来、高い確率で東京を直撃すると言われています。家庭や作業所にいる時ならまだ何とかなりそうですが、移動支援を利用して行楽地に出かけている時に大災害が起きたら、ヘルパーの皆様には利用者を守りながら、何とか安全を確保し、生還していただかなくてはなりません。皆様も一生活者として基本的な防災意識はお持ちだと思いますが、法人としても改めて、利用者が在宅や施設にいる時以外のサービス提供中の災害時の対応について、BCP(事業継続計画)の作成と同時進行でまとめていきたいと思っています。

話変わって、たんぽぽの会は相変わらずの人手不足です。利用者のご家族からよく言われる言葉が「最近、シニアの方が多いですね」。そのあとに「でも、本当によく気がついてくださって、うちは助かっています」と続きます。利用者の年齢がひとケタから80代まであるように、本当はヘルパーの年齢も幅広くあってほしいのですが、若い世代がすっぽり抜けている現状です。ご自分や友人のお子さんや、ご近所の大学生、知り合いの方を是非ご紹介いただけると助かります。令和6年は3年ごとの報酬改定の年ですので、たんぽぽの会もヘルパーの時給を上げることを考えています。ご協力をお願いいたします。

最後になりましたが、まだコロナもインフルエンザも蔓延していますので、どうぞ健康に留意して、

今年もたくさん働いてくださることを期待しています。

昨年12月に、利用者や行政や関係機関に向けて発行した「たんぽぽだより」を、ご参考までにヘルパーの皆様にもご覧いただきたく(すでにお送りした一部の方々を除いて)同封しています。よろしくお願いいたします。                

 

理事長 関谷晶子

 

【昨今のキャッシュレス化の流れと移動支援】

中目黒でラーメンでも食べようと駅近くの「阿夫利(あふり)」へ。何となく店内は外国人さん向けな雰囲気。

食券機へ向かうとお金を入れる所なし。千円札片手に機械のふちなど手でサワサワして探していると店員さんが一言、「すみませんー、うち現金の取り扱いしてないんですよー」とのこと。

 

まぁこの時代において、一切の電子決済系のシロモノを持たぬ、わたくしめが1000%悪い…そう思い込む事にして、照れ笑いを浮かべながらそそくさと退出。 

そういえば介護で利用者さんと数ヶ月前、夏にテレビ朝日のイベントへ行った際も同様の事があったなと。

当日イベント会場で入場券を買おうとするも、これも事前にネットでの購入のみ。

 

利用者さんは携帯電話をお持ちだったのでお母様に確認し相談した結果、お母様が急いでネットで決済後、QRコードの写真を利用者さんの携帯電話に送信、イベントのスタッフにも説明して何とか入場させてもらいました。

因みにこの間のやりとりに40〜50分経過。

ただ恐らくこの手の入場は不正が蔓延(はびこ)る昨今、セキュリティ的に正式にはNGな気がします。

 

と、この世間の流れを考慮した時、移動支援において予想できるトラブル。

 

「行って並んで飲食店、会場に入れない、という事態」 

 

それで切り替えられる利用者さんや状況なら良いのですが、そうでない方、ない場合(他のとこに行く余裕が

なくなるなど)は中々大変になるなと感じます。

とりあえず、現段階において日本は完全キャッシュレスの店舗は少なく、お金での支払いはまだまだ大丈夫な感が

ありました。しかし完全キャッシュレスのお店が増加して行く事は間違いなさそう。

 

これからは「現金を使えない店もある」という事も頭に入れて介護にあたらなければいけないなと思いました。

30分並んで現金使えず、入れませんでした…なんて事態は避けたいですよね。

 

少し面倒ですが、現金での対応が可能か否か行く先の入場チケットの取得や飲食店への入店時、店員さんに

直接確認する、お手持ちの携帯電話で調べるといった事も必要かもしれません。

外国の観光客多めな店への入店時は特に…。

 

入場券などは本来、親御さんに事前にご確認頂きたい所ではありますが、そういった意識が薄い方、ネット関連が

苦手な方などいらっしゃいます。もちろん親御さんへのそういった意識喚起も改めてして参ります。

ヘルパーの皆様も前日確認の段階で気づいたら、ヘルパーとして確認等のヘルプをしてあげてもらえると幸いです。もしヘルパーさんご自身がネット等苦手であれば、お気軽に事務所職員までお問い合わせください。

(※本来ガイドヘルパーはそういった「外出先の環境の確認」なども仕事の内ではあるのです。)

ご協力、宜しくお願いします!

因みに中目黒の「阿夫利」に邪険にされたわたくし。駅近くの庶民の味方「吉野家」さんが優しく迎えてくれました。

こしみず

~2024年、幕開け~

 

新年明けてすぐ、能登半島での震災。羽田空港での飛行機接触事故。

飛び込んできたニュースは新年のおめでたい雰囲気をフリーズさせた。

後日、「元日に帰省して…、元日に一族皆で集まって…」といった被災された方々のケースを耳にして

現実の非情な苛酷さを痛感させられた。

羽田での事故は幸いにもエアバスの乗客は奇跡的に皆、無事だったが海保機の乗員5名は亡くなられた。

被災地へ向かう予定の機体だったという。

 

震災、事故どちらも残されたご遺族にしてみれば、つい昨日まで元気だったのに…との抗いきれない理不尽さに

悲痛な思いをされている事だろう。

 

当たり前の話だが、明日も自分や近しい人が無事で過ごせるという保証は無い、という事を改めて認識し直した。

 

たんぽぽの会では昨年、服薬の誤飲(この案件は警察が介入)、利用者さんの見失い、ヘルパーさんの自転車での事故などが起きている。いづれも命を落とすという最悪の事態には至らずに済んではいるが一歩間違えていたら…である。

もちろん何か起こる時はどう頑張っても起こってしまうのだろう。上記のケース、どれも「明日は我が身」なのだ。

 

震災、事故で命を落とされた方々のご冥福を祈りつつ改めて今年一年、より一層気を引き締めていこう

新年早々、そのように感じております。

 

こしみず

【先月のトラブルケース】

見失い・・・川崎駅近くの商業施設にて、ヘルパーが帰宅時刻をスマホで検索中に見失う。人が多く探し出せず事務所に連絡。GPSを使いエリアを特定しながら捜索、最終的には駅の鉄道警察の方が保護。本人の持ち物からたんぽぽ利用者と分かり事務所に連絡が入った。事故発生から約40分後にヘルパーが現地で引き取った。

 

薬の誤飲・・・緊急ショート時、深夜就寝中に本人のリュックに入れていた、翌日工房に持参する予定の薬(数日分)を飲んでしまう(オーバードーズ…薬の過剰摂取)。ヘルパーは就寝していて気がつかなかった。

翌日、利用者さんが工房で寝てばかりいたため、たんぽぽへ問い合わせの連絡があり発覚。工房から病院へ搬送。その後状態は安定したため即日退院し、ショートステイは継続となった。救急隊の通報により警察が介入する

事態となった。

〈対策〉・・・碑文谷での緊急ショートステイにおいては、薬を居室に置かず別室で管理します。その都度必要分を職員から渡します。新事務所でのショートステイについては、まだ物品管理方法、物の定位置など手探りな段階でご不便をおかけして申し訳ありません。お気づきの点やご提案などありましたら、ぜひお伝えください。

【介助者用のPASMO、Suica

 

・障がい者用、介助者用カードのサービス2023年3月18日から開始。

・対象は大人の第1種身体障がい者・第1種知的障がい者とその介護者。

・第2種身体障がい者・第2種知的障がい者および小児の障がい者は対象外。

・乗車の際は改札機へのタッチで自動的に障害者割引料金での運賃が引き去られる。

 

★たんぽぽポーチなどに交通計ICカード(PASMO、Suica)がありましたら、下の写真のように「障」「介」

または「育」「護」と印字されているかご確認ください。

割引が1種の方はそのカードを使用すると自動的に割引料金となるため、電車、バスなどそのままタッチして

乗車できます。口頭での割引のやりとりが省けますね。

  

【注意事項】

・寒くなるとともに手袋、帽子、マフラー等の紛失に気を付けましょう。

・夕方、暗くなるのが早いので移動時の事故、ケガに気を付けましょう。

・碑文谷所属の利用者さんとは休憩等で池尻事務所には寄らないでください。

・風邪などひかぬよう皆様、今年一年頑張ってまいりましょう!