この医師と同じ病名を大学病院の精神科医に必死に訴えて居ました………『私の性同一性障害を治療して下さい』と…………
女医は知子に苦笑いを見せただけ…………
減薬治療、内科的治療を懇願する私には、『お母さんと目指す事は同じですから、安心して私達に任せて下さい』と…………
多剤大量にされ、薬だけで無く、知子や私に全く説明も許可も無く知らぬ間に注射漬けにまでされて…………
何が何処が私と目指す所が同じなのか?
1度でも、安心した事はない………、
それどころか、医師達に刃向かえば、知子は殺されてしまう……………
そんな恐怖しか無かった…………
退院させられる時に、それを看護婦長やPSWに訴えた…………
知子亡き後、末田医師が知子の被害を教えてくれ、奇しくも知子と同じ診断をされた末田医師なら、知子は助かってだろうと思うと、悔しい…………
知子は無意識でも、しっかり自分の病を自覚出来て居たのに…………だけど………悲しいけれど………悔しいけれど…………
それが私達母子の悲しい運命なのだろうから……………
せめて…………せめて…………
息子だけは守りたい…………
そんな悲しく虚しい願いを込めて生きるしかない…………
精神病は薬が無くても、治療なんか無くても治ると、思ってる無知な人達の中で、病の苦難を共に生きた私達母子には、治療、危険回避、安全確保をしなければ、命の危険性が高い病も存在しうる事を知って居る………
そんな厳しい現実を息子と生きて居ます……