私たちも無事に帰宅し、自由時間を過ごすことにした。
私はというと、お姉さまに呼び出される形で和室へ行くことにした。

「たー吉、お疲れ様」
「お姉さまこそお疲れ様です~」
「今日の面談、明日の分の前借になったわね」
「ええっ。お姉さまが濡莉さんのところへ行くと必ずこうなるんですから」
「そうだったわね。じゃ、明日の面談はなくなるってことね」
「ええっ。そういうことです」
と、私とお姉さまは他愛のない話からスタートしていた。

「じゃ、単刀直入に言うけど、明後日の予定って空いてる?」
お姉さまは私に、明後日の予定は空いているか、と聞いてきた。
すると私は、
「あいてますけど・・・」
と答えた。

「じゃ、超久しぶりにあたしとデートしない?」
お姉さまは、私と超久しぶりにデートしたいと言い出してきたのだ。よく考えるとここ最近、デートなんてあまりしてないし、お姉さまに関しては完全にさぼっている。
私はその提案に、
「わかりました。久方ぶりのデートってことで応じましょう」
と、素直に返事した。

「明後日じゃ、あたしたちがワクワクしすぎて仕方ないじゃん。だから、明日の退勤後、まずはお食事デートってのはどう?」
まさかの日程変更に戸惑ったのは私だ。
だが、お姉さまは明後日だとワクワクしすぎると判断したので、私はそのことについて質問したいが黙っておくことにした。