萌美たちとの打ち合わせや会食を終えた私たち。
せっかくなので、今夜は都内で一泊することになった。
「めっちゃいいホテルじゃん!!ナイトプールもあるし!」
まりなが私と一緒にプールを見ながら言ったが、私はというと、
「そうだね。でもさ、ここで俺と泳ぐとしたら、帰りはどうするんだ?」
と質問をぶつけてきたので、まりなも負けずと、
「その時?たー吉と一泊するもん!!」
と、私と一泊するというので、まゆきやリナ、美紀も、
「あ~っ、ずるぅい!!」
「あたしも!」
「あたしも!!」
などと、まりなをにらみながら言った。

「ほれ、言わんこっちゃない!」
私は冷ややかな目で言うので、まりなも、
「じゃ、泳ごうよ!」
と、この後一緒に泳ごうよ、と駄々をこねた。

だが、私は、
「水着?!持ってきてねえし」
と、そんなものはないと否定したが、まりなは、
「じゃ~んっ!あたしたちみんなの水着、ちゃんと持ってきたわよ!」
と、私の分も含めて水着をちゃっかり持参していたことを話すと、私は、
「なんで?!俺らの水着を持ってくるんだよぉ」
と、どうして持ってきたんだという始末だった。

萌美も、
「あたしたちみんな、ビキニを持ってきたし、今夜はあたしたちみんなでナイトプールを満喫しましょ」
というので、私も、
「いいのか?そんなことして」
と、そんなことしていいのか、と聞くと萌美も、
「大丈夫よ。ほかの客だって泳いでるんだから」
と、見ず知らずの一般客も泳いでいることを話し、あくまで貸し切りではないことを説明した。