夜





















私はというと、リナと美紀に呼ばれる形でミーティングルームへやってきた。
当然ながら折りたたみいすと長テーブルが数台あるのみだが、かつては丸の内のオフィスから椅子とパソコン、モデムなどを持ってきてオフィスに姿を変えたほどだが、今はその面影すら残っていない。ただ単に、緊急的にミーティングをする程度で長テーブルを使うことがあるが、今はほとんど使っていない。ゆくゆくはマンションの自治会にテーブルを寄贈しようかと、みんなで検討しているほどだ。

「やっと三人になったわね」
美紀が私に話すと、私も、
「ああっ。でさ、もしかして明日の事じゃね?」
とストレートに答えると、リナも、
「うんっ」
と、二つ返事で答えた。

「やっぱり、あたしたち貧乳ガール二人がいるからこそ、たー吉が健気でいることができるんだから」
「ねっ、ダーリン!」
リナと美紀が私に対する当てつけと捉えかねないことを言うので、私も、
「うんっ」
と、もう慣れっこになってきたかのような答えで返した。

「今週のことは後で話すとして、まずは夏休みだよ。俺としてはミーティング自体、勘弁してよってのが本音なのは今でも残ってるし、実家で瞳とゆったり過ごしたい、再来週のイベントでは有莉巳と瞳と三人で成功させたいってのが俺に残っているからさ」
私は今の気持ちをストレートに伝えた。

だが、リナはというと、
「再来週のイベント?あたしたちからすればいい加減に考え直しなさい、って萌美から言われてるんだから!いい加減にここでピリオドを打とうよ」
と、再来週のことについてはここまでにしろ、と勧告し、萌美たちからも同じことを言われてることを話したが、私は、
「申し訳ないが、こればかりはできないよ。琴代さんたちとのきずなもあるし、今後の撮影においても切磋琢磨できるいい機会なんだから!」
と、改めて断った。

「それは考えておくわ。夏休み期間中はミーティングをするってあたしたちから言ったじゃん!ミーティングの意義って、あたしたちとあなたの間でスケジュールを共有していくことも大事なことなんだから」
美紀は、夏休み期間中もミーティングをすることを私に伝え、さらには、
「来月の連休なんだけど、撮影にぶつからないようならあたしたちだけで合宿を計画するわ。たー吉、あなたも参加するのよ」
と、私に来月のことまでも言い放った。