私たちも仕事を終え、いつものマンションへ帰ることができた。
「ふぅ~っ、今週5日間も終わったな」
私がこうつぶやくと、まりなも、
「たー吉が出しゃばったこともあったけど、あたしたちが仕事を分担してようやく、無事に終わったんだから。これからはタスクの独り占めはしないってみんなで約束しようね」
と、私に過剰すぎるタスクを独占しないことを約束してきたので、私も、
「そうだね。これからは気を付けるよ」
と改めて約束した。

みんなで食事を済ませた後、私は、
「俺はふろに入るからさ」
と言い残した後、一人でバスルームへと向かった。

だが、どういうわけか知らないがリナとまりなが私が来るのを見計らってか、先回りしていたのだ。
「たー吉、一人でふろに入るのはダメだよ」
「そうよ。あたしたちがいないとたー吉は孤独のままで終わるんだから」
まりなとリナがこう言い放つと、私も、
「わかったよ。俺はみんながいての、俺だからな」
と、みんながいての自分で、自分がいてのみんなだと言いたげそうな顔をしていた。

「三人でふろに入るなんて、なかなかないでしょ」
「二人の秘書と一緒だもんね。たー吉とあたしとまりなの三人で混浴温泉に行きたいね」
まりなとリナが言うと、私も、
「それは、いつになるかは即座に約束できないけど、三人で旅行できるといいね」
といつかかなうはずだと答えた。

「たー吉。このまま残業しようと企んでたんでしょ?今日の仕事」
「そうだよぉ。あの量のタスクを自分だけたくさん抱えてさ、あたしたちがいるんだからみんなで平等に、ひとつになってこなそうよ!」
まりなとリナが私に今日の仕事について話すと、私も、
「さっきも言ったけど、以後気を付けるからさ。約束するよ」
と、改めて過剰なまでのタスクを取らないことを約束した。