お昼過ぎ























私たちも新しいオフィスにいるが、お昼前には私とリナと美紀、まりなとまゆきとお姉さまだけでいつものレンタルオフィスへ行くことになった。
思えばこの4年間、私たちにとってお世話になった場所でもあるし、リモートワーク状態の私たちにとって、ありがたい存在だったのだ。
でも、この春からレンタルオフィスは新しい場所へお引越しだ。

なので、私たちもそのレンタルオフィスに別れの言葉と感謝の言葉を言うためやってきたのだ。
スタッフから最後の手紙を受け取った私。
「この四年間、私たちにとって本当に頼もしい存在でした。おかげで助かりました」
私が感謝の言葉を言うと、お姉さまも、
「あたしたちが使ってたオフィスをそのまま使ってくださったことですし、本当に有難う御座います」
と改めて礼を言った。

「あたしたちもおかげさまで、4年間という短い間でしたけど、あなたたちをはじめとしたステキなお客様に恵まれたこと、本当に幸せです。新天地でも、これまで以上のもてなしをするつもりです」
レンタルオフィスのスタッフが改めて話すと、まりなも、
「あたしたちは隔週の訪問でしたけど、ここへ来るたびに懐かしさを感じるんですよね」
と話し、まゆきも、
「あたしたちの職場、以前はここでした。でも、リモートにも慣れてきましたし、来月にはこのビルへ戻って来るんです」
と話した。

スタッフの一人も、
「そうだったのですね。今度はあなた方が戻ってきて、新たな歴史を刻むのですから…。あたしたちもあなた方からここを譲って、歴史を作ったように」
と話すと、お姉さまも、
「みんながここに来て、懐かしみながら訪問してるんですから」
と話した。