今日は雪が降っているので、私と瞳はベランダに出ることにした。

「ねぇ、たー吉」
「どうしたんだ?今夜は雪が降ってるけど」
「ほんとだ。じゃ、今夜はあのお方が降臨するとか・・・」
「そうだな。雪といったら、あのお方が北の空からやって来るんだ」
どうやら、この様子だとあのお方が降臨するようだ。

「たー吉に瞳、お久しぶり!!」
「あたしたち、本当に雪を降らせに来たの!」
なんと、雪の妖精さんたちがやってきたのだ。

「えっ!?もしかして・・・」
「ゆ、ゆ、雪の妖精さん?!」
私と瞳は当然ながら驚いた。だが、雪の妖精さんは、
「たー吉と瞳に会いたくて、今夜遊びに来ちゃった」
「この冬、あなたたちの顔を一度見ると、もう一度逢いたいなぁって思うのよね。でも、それがかなうってのが不思議なのよね」
などというので、私も、
「まさか、もう一度あなたたちにお会いできるとは・・・」
と、もう一度逢える喜びをかみしめていたようだ。

瞳もまた、
「普段降ることが少ない雪ですけど、この町も一つの冬景色が生まれていくんですね」
と話すと、雪の妖精さんも、
「冬ならではの風景、あなたたちにお見せしたくて。だから、この時期に雪を降らせるのがあたしたちの役目なの」
と、この時期に雪を降らせるのは自分たちの役目だと話した。

「もしかして、今夜は使いの者や守り神様にお会いするのでしょうか」
私は雪の妖精さんに、守り神様たちに会いに行くのと尋ねると、雪の妖精さんも、
「うんっ。せっかくあなたたちにお会いできるのだから、あの方々にもご挨拶しておかないとね」
「それも、あたしたちの役割なのよ」
と話した。