夕食を済ませたら、私たちはそれぞれの部屋へ戻ってからレンタルレイアウト付きのカフェへ足を延ばした。
というのも、この前ここで鉄道模型を走らせたが、今日も走らせたくなったので食後に最適だということでやってきたのだ。

ホールの子に手続きを済ませてもらい、私たちはコントローラーのある席へ案内してもらった。
二人で走らせたいところだが、ちょうどいいタイミングであの子たちがやってきた。甥っ子ちゃんと姪っ子ちゃん、それに瞳の甥っ子ちゃんと姪っ子ちゃんだ。
「甥っ子ちゃんと姪っ子ちゃんたちじゃんか!」
私が驚きながら言うと、瞳も、
「あなたたち、いつの間に来てたの?!」
と驚いた。

「僕らも、せっかくだから遊びに来たんだ」
「あたしたちの家から持ってきたのよ」
「たー吉お兄ちゃんたちが遊ぶのなら、僕らもここで遊ぶもん」
「せっかくの思い出だもんね」
甥っ子ちゃんと姪っ子ちゃんたちがこぞっていうと、どういうわけか叔父と瞳の叔父までも来て、
「よう!せっかくだから俺らも遊ばせてもらうぜ」
「お前らだけここで遊んだら、俺らが完全に浮いちまうからな」
と、自分たちも遊びに来たことを伝えると、私も、
「どういう血なんだ・・・」
と、自分たちの血はこういうところでしっかりと生きていることを話した。

叔父や瞳の叔父は、
「約5年前を思い出すな。たー吉たちが那覇でアイドルのライブを見に行くっていうからよ、俺らは付き添ったからな」
「ただし、俺とお前はチケットがないから入れねえし、主催側に「近くに食い物屋はあるか?」って聞いたくらいだからな」
と話してると、私の叔母も来て、
「こいつら・・・。部屋に居ないと思ったらたー吉たちのあとをしっかりとついて来てやがってるよ」
というので、瞳の叔母も、
「全くだよ…。てか、なぜ5年前のことをぶり返してんだよ。お前ら二人はそもそも、チケットなんて全然買ってなかったじゃんかよ」
と、あきれながら言う始末だったが、私たちに関しては、
「でも、たー吉たちは甥っ子ちゃんたちの面倒を見ながら遊んでるし、それはそれでいいんじゃない」
と、私たちが甥っ子ちゃんたちの面倒を見ながら鉄道模型を楽しんでるんだな、と話した。