KAATにて
『家康と按針』を観て来ました。

日英のキャスト
日本語、英語が混ざった脚本

物語が進むにつれて
言語が混ざっていることが自然になっていきました。


それというのも
あの時代は異国との交流が盛んになり始めた頃で

異国の人同士、お互いが
新しい言語や文化に初めて触れて関わっていこうとしていた。

そこにある戸惑いや壁
コミュニケーションをしようとする意思

そういったものが実にリアルで

それは、
言語が混ざった舞台という観慣れない形式に戸惑いながらも
人間同士がどのように意思の疎通をし、関わっているのかを捉えようとする
その時の自分自身と重なったからだと思います。

不思議な感覚でした。


わかる!わかるぞ!
という感じ。


そして俳優陣の存在感の素晴らしさ。

家康の晩年
寝室で舞をするシーンは今でも思い出して

そこに滲み出ていた生き様に
しみじみと感動します。



事務所の先輩である鈴村近雄さんも
出演していました。

演出していただいたり
共演したときにも
とても力をもらいました。

客席から観ても
うーん、細かく芝居している。

こんな言い方失礼ですよね。

でも一緒に稽古場で芝居しているのを見てきたから

いくつものピースがその人物を生成するように

細かい芝居ひとつ、
つまりピースひとつがその人物にピタッとはまっていると感じました。


何をわかったような口を!
と、怒られるかな!笑



それから、
以前、りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズの
『オセロー』のDVDを観たときから
衝撃を受けていた、植本潤さん。

今回ようやく生で拝見でき、それはそれは感激しました!


様々な役を演じていたのですが
役としてやるべきこと
そしてその俳優にしかできないことを
観客にドォカァーン!とみせてくれる方だなと。

きっと共演したら、舞台上でも
ものすごいビームが飛んでくるのではないかと。



そんなこんなで
色々なものを受け取れた舞台でした!




ちょうど一年前、ここにいたなあ。
空スパァーン!!
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