太宰治・作「一燈」(1940年)
についての論文を読みました。
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/57191/dos_06_054.pdf
朗読は、その文章を読まなくても
その情景がわかるように読むのが「朗読」とされます。
その意味では、「一燈」の冒頭は難しく
朗読に向かない作品と言えるかもしれません。
ただ、中盤からの主人公とその兄のエピソードはとても面白く
ぜひ、その面白さを伝えたい!と思ってYoutubeにあげました。
でも、主題はあくまで冒頭の
戦時下の「芸術家」としての苦悩だと思います。
松本和也氏による「戦時下の芸術家宣言 一燈試論」は、
太宰は戦争に迎合する作品を書いていないので
抵抗勢力と見做されてはいるが、従軍経験もない彼は
書きたくても書けなかったのでは?と推察しています。
青空文庫の作品を朗読していますと
戦争、平和について考えさせられます。
せっかく朗読したので「一燈」の主題も考えて
改めてnoteにまとめたいと思います。
「一燈」ぜひ、お聴きください
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