堀辰雄・作「かげろうの日記」
1937年(昭和12年)に発表されました。
全8章で構成されていますが、16回に分けて朗読します。
平安時代の日記文学『蜻蛉日記』を原典として創作された作品です。
第2話(その1-2)
第2話(その1-2)のあらすじ
8月末、私は道綱を生んだ。
ところが9月になって、どこかの女宛ての文を見つけてしまった。
それ以来、あの方の御様子を窺っていると、
急に出かけてしまったので、人を付けさせてみたら
「町の小路のある家へお入りになった」と言う。
それからの数夜は、私は寝るに寝られずにいたが
あの方は事も無げにあしらわれ、
私の元へは段々途絶えがちになっていった・・・
町の小路の女
そもそも道綱母が藤原兼家と懇ろになったのは
第一夫人の時姫が懐妊中の時。
で、道綱を懐妊中に
兼家は
「町の小路の女」の元へ通い始めます。
紫式部は、源氏物語を書く際に
「蜻蛉日記」をかなり参考にした、と言われています。
「町の小路の女」は「夕顔」。
「道綱母」は「六条御息所」というわけです。
鬼嫁みたいに思われてたんですかね?・・・道綱ママ
今回の「かげろうの日記」は
8章だてです。
8週に分けて、週2、または週3で配信したいと思っています。
投稿する曜日によってアクセス数が変わるのか?
そんな興味もあります。