『瀧の白糸』

 

という映画をYoutubeで見つけて鑑賞しました。

 

 

『瀧の白糸』

溝口 健二監督 1933年の作品 主演 入江たか子

 

原作は泉鏡花義血侠血

 

コレ、今朗読練習中の

 

芥川龍之介「魚河岸」の文中に出てくる映画、だと思います!

 

「魚河岸」では

 

主人公が友人達と洋食屋で食事の最中に

 

態度のデカい客が店にズカズカと入ってきて

 

一気に場がしらけます。

 

その客の事を主人公は

 

保吉はライスカレエを(すく)いながら、嫌な奴だなと思っていた。

これが泉鏡花の小説だと、

任侠(にんきょう)(よろこ)ぶべき芸者か何かに、退治られる奴だがと思っていた。

 

と、表現してます。

 

そのまんまな話の映画でした。

 

「魚河岸」に登場する感じの悪い客そっくりな高利貸しが

31分あたりから登場します。

中折帽、大島の羽織、、、着用してます。

 

芥川が観たとすれば

初演の1915年版『瀧の白糸』かと。

その頃は女形の男性の役者が演じたらしいです。

 

ストーリーはWikipediaの通り。

 

簡略化して記載しておきます。

 

女水芸人「瀧の白糸(本名:水島友)」は

乗合馬車の御者として働く村越欣弥と出会う。

ある夜、金沢で欣弥と再会。

欣弥が金のために学問を断念したことを知った白糸は、

自分が仕送りをすることを約束し、欣弥を支援する。

欣弥への仕送りはしばらく続くが、

人気の低迷とともにそれもままならなくなり、

白糸は一座のために高利貸しの岩淵から金を借りたが、強奪される。

岩淵もグルであることを知った白糸が岩淵を訪れ、

誤って岩淵を刺し殺してしまう。

白糸は勉学に励む欣弥の元を訪れるがあえなく逮捕。

検事は学業を終えて初めて検事席に立つ欣弥であった。

法廷で切々と真実の大切さを説く欣弥の言葉に

白糸は凶行を自白し、舌を噛んで自殺する。

その後を追うように欣弥もピストルで己が命を絶ったのであった。

 

 

さすが、何度も映画、ドラマ化されているだけあって面白かったです。

 

「魚河岸」朗読したあとは

「保吉物」と呼ばれている

芥川の一連の小説をYoutubeにアップしようと思っていましたが

 

「魚河岸」だけでも大苦戦してて

 

泉鏡花の『義血侠血』にしようかと模索中・・・

 

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カバー画像はCANVAで作成しました。

 

「任侠」って検索したらこんな画像が出てきた。あせるあせる