芥川龍之介・作「地獄変」第19章を

YouTubeにアップロードしました。

 

 

 

「地獄変」第19章のあらすじ

 

 

燃えさかる牛車の炎の前で

固まっていた良秀でしたが、

 

やがてその表情は

恍惚なものへと変わっていきます。

良秀が炎の前で両腕を組んで佇む姿には、

怪しげな厳かさすらありました。

 

 

《19章のポイント》

 

クライマックスです。

 

 

「芸術至上主義」と評される所以の章です。

 

「宇治拾遺物語」では

近所の家の火事を

絵仏師の良秀が嬉しそうにみていて

「よじり不動」

を描いたのだ

 

という、話をここまで

壮大に書き上げた芥川です。

 

私自身の朗読は

この章の終わりに近い

 

「なんという荘厳

なんという歓喜でございましょう」

 

という表現。

 

常に冷静に語ろうとしようにも

感情を揺さぶられて

揺らぎがでてしまう・・・

 

という、私が設定した

語り手のキャラ設定にしたがって

 

「なんという荘厳

なんという歓喜でございましょう」

 

だけは感情が高ぶってしまいました・・・

 

と、いう風に読みました。