芥川龍之介・作「地獄変」第14章を

YouTubeにアップロードしました。

 

 

「地獄変」第14章のあらすじ・・・

 

半月ほど後、

良秀は突然城へとやってきて

殿様にお目通りを願いました。
屏風は大よそ完成したものの、

ただ一つ

燃え盛る牛車の中で苦しむ女を

どうしても描けないと言うのです。

良秀は

「私は見た物でないと描けないから、

その光景を見せては貰えないか」と願い出ました。 

 

《14章のポイント》

 

子猿の良秀びいきの私としては

良秀と大殿様の対面なんて

そんな興味なし!

 

なんですが

 

この14章は大殿様と良秀の会話の応酬ですので

 

読みがいがありました。

 

特に男性同士の会話は

 

女性の私がどっちがどっちのように

ちゃんとわかるように読まないといけないのは

なかなかハードルが高いです。

 

そのために大切なのは

それぞれのキャラ作り、ですかね?

 

特に大殿様のキャラ作りって

朗読する人が10人いれば10人十色のような気がします。

 

良秀は

「しわがれた声」

とか、所々にヒントがありますけど。

 

この章では

大殿様の表現のヒントには

 

妙に力の無い、張合のぬけた

とか

嘲るやうな

とか

打捨るやうに仰有いました

とか

 

たくさんあるんですけど。

 

やんごとなき身分の方は

声を荒げたり、絶対しないと思うの。

 

王朝物のドラマでもそんな感じのように思います。

 

ポーカーフェイスを維持しつつ

イライラ感を表現するのは楽しかったです。ニコニコ