5/29(水)

 

仕事後、帰宅してVHSで鴨下信一演出、安田成美・田村正和「ローマの休日」を観る。93年一月四日放映のスペシャルドラマ。基本的には題名と配役と放映時期で想像できることが正月気分でほのぼのと起こるので結構油断していたのだが、ローマの美容院に行った安田さんがオードリー・ヘップバーンの髪型にしてもらってから急激に「女」の顔になり、「今夜だけは…」と田村を誘惑するために燭台の蝋燭を吹き消していく生々しい仕草には非常に感動した。さすが鴨下信一。彼女がマリッジブルーに苦しんでいる、という設定自体が、一年後の結婚を念頭に入れているとしか思えず、安田成美史的に重要な一作だと思う。

 

 

最近「安田成美」という活字を見るだけで涙が出る。

「安田成美史」をマッピングできるようにならなくては、という闇雲な情熱においてはいま絶対にノリさんに勝ってると思う。