4/6(土)

 

お昼頃、上田へ。電車の中で大谷能生「ツイッターにとって美とは何か」読む。

 

上田映劇(トゥラム・ライゼ)でエリザベス宮地『WILL』観る。ある程度興味深い作品になるだろうとは想像していたが、まさかここまで名状しがたい感銘を受けるとは思っておらず。

文字通り、衝撃的な体験だった。

世間が東出昌大を罵倒し、嘲笑し、そして見放していた時、彼は悔恨の中で必死に生命を見つめ、深々まさぐっていた。その軌跡がシカを仕留め解体する手つきに、地元の狩猟者との打ち解けた表情の中に自然に宿る。ただそれだけで涙がこみあげてきて困った。

これをもって、彼が犯した過ちが免罪されるわけではもちろんない。しかし、この作品を観た後では、彼が私たちと共に葛藤しながら生きる同時代人であることを誇りに思わざるをえない。

 

観終わってスタッフの人に「良かったです」と言っていたらそれだけで涙がこみあげてきて、慌ててパンフ買って出る。

 

バリューブックスで森達也、藤井誠二「死刑のある国 ニッポン」(100円)、植草甚一「ぼくのニューヨーク地図ができるまで」(600円)、山田宏一責任編集編集「ユリイカ 総特集ジャン・ルノワール」(700円)を購入。