3/14(木)


仕事して帰ってDVDで田中登「鬼畜」観る。長年思ってたほど悪くはなかった。たしかに庶民の印刷所の親父役にビートたけしはさすがにミスキャストな感じが最初はしたが(室井滋のホステスにいれあげて甘える芝居、ちょっと恥ずかしい)、特に子どもを殺さなければならない状況にまで追い詰められた時のたけしの孤児的な目にグッとくる。メイキングに収められたたけしと田中登のツーショットも胸熱。


3/15(金)


仕事から帰って、DVDで中村義洋『ジャージの二人』観る。鮎川誠のもっとあったはずの役者としての可能性を想う。『セーラー服百合族2』と並ぶ軽井沢映画の金字塔。


酒に酔いながら明日からの東京行きの準備。


3/16(土)


8:45佐久インター南のバスに乗って東京へ。バスの中で昨年のドミューンの中原さん支援番組を視聴しつつ、ビートたけし「顔面麻痺」を読む。


長野は絶賛冬だが、東京は春だ。陽気が春なだけでなく、街行く人々のテンションが春である。池袋でカレー食べて、ユニオン。CDで坂本龍一プロデュース「デモテープ1」を980円で、ビートたけしライブ盤と「卒業」がLPで各110円だったので保護。

阿佐ヶ谷。ラピュタでレイトショーのチケット買う。コンコ堂へ。『絞死刑』のシナリオに参加していた、くらいしか知らなかった深尾道典のシナリオ集「曠野の歌 深尾道典作品集」を500円くらいで。

吉祥寺に移動して古本屋周り。バサラでは何も買わなかったけど、初めて行った防波堤で阿部嘉昭「野島伸司というメディア」、片岡大右「小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える」を買う。百年に行ったらダンボール・バッドのアミさんに遭遇。一日の方で堀道広「おれは短大出」、黒沢清と蓮實重彦のフライシャー追悼対談所収の「nobody」22号を。

吉祥寺から下北沢。時間ない中で古書ビビビで東良美季「代々木忠 虚実皮膜」を見つけて購入。すぐに新宿。

新宿武蔵野館でゴダール「遺言 奇妙な戦争」観る。前の席にいた大学教授らしい老人がかつてのゼミの教え子(なんとほとんど当時以来40年ぶりの再会らしい)に「20分しかないけど絶対寝ると思うなぁ」と喋ってて、けっ!俺はそんなこと絶対にないね!と強く思っていたのだが…。

目をしょぼしょぼさせながらユニオンを周る。何も買わず。

阿佐ヶ谷に戻って久々にサンマルクカフェ。ここに来るのは、今から行くかつて私を失業させた映画館で働いていた3年ぶりだ。小山田圭吾の本を読む。これは本当にいま読んでおくべき本でした。

9:00からラピュタで鎮西尚一『女課長の生下着 あなたを絞りたい』観る。去年ファンザで観て、絶対にフィルムでいつか観たいと思ってたから感無量。この映画の冴島奈緒や『パチンカー奈美』の青山知可子の勇姿を瞼に焼き付けて、明日も生きるのだ。

知り合いに会ったら飲みにでも行こうと思っていたが、誰にも遭わず、寂しい。受付の田村さんにご挨拶して出る。しかし寂しさが消えないので、よるのひるねに行って日本酒飲みながら読書1時間くらい。

吉祥寺のネットカフェに泊まるか、と思っていたが、勝手知ってるところがいいと思って結局新宿歌舞伎町の金太郎へ。